■「エロトラップダンジョン」〜みんな大好きラヴァルランド!ドキドキ新アトラクション〜
気がついた時には、そのダンジョンはそこにあった。
つい先日までそこは何もない街外れの大広場だったはずなのに、
まるで昔からそこに存在したかのように、人々の記憶に潜り込んだ
それは当然ながら多くの謎を秘めていた。
財宝を求めた冒険者達が我先にと足を踏み入れようとしたが、
入口を封じる門は何かを選別するかのように強固な魔力によって
男達の侵入を拒みながら、女達には非常に魅力的な桃源郷を
思わせて次々と挑戦者を招き入れる──
しかし、門を潜った者は誰一人としてしばらく戻ることはなく、
最初は姿を見なくなった誰かの消息を気にする者達もいたはずだが
そんな記憶が薄れたころに、ふらりと街に戻っているという。
いつ戻ったのか、中に何があったのか、戻った女に誰が聞いても
ふらついた答えしか返ってこず、気づいた時にはまた仲間を連れて
ダンジョンに潜っていくという。
そして今日もまた、犠牲者を誘う魔力に惹かれてか、
若き女司祭がダンジョンの門を開くのだった──
†
B1F【探索中】……
「新しいアトラクションと聞きましたけど、プレオープンとはいえ照明のせいでしょうかぁ。どこか
寂しげといいますか、んん。こういう雰囲気作りなのでしょうねぇ」
巨大レジャー施設《ラヴァルランド》に新しく建設された、”なんとかトラップダンジョン”という
アトラクションの事前調査に招待されたメアリは、物珍しげに辺りを見渡しながら歩いていた。
地下遺跡をイメージしたらしい回廊は魔力光が灯されているものの薄暗く、ヒンヤリとした空気と
細部まで作り込まれた建造物の外見も相まって地下迷宮はそれらしい雰囲気を漂わせている。
「専用の衣装まで準備されてましたけど、これはちょっと心細いですねぇ。本格的地下迷宮の探索を
謳っているとはいえ、本物のモンスターが出る訳でもなければ問題ないでしょうけどぉ」
回廊に足音を響かせながら手にしてる木製の杖を軽く振ると、続けて視線を《らしさ》を追求した
神官用の法衣の裾を翻してみた。レジャー施設のアトラクションであれば心配するような危険性など
ないだろうが、普段から身につけている衣装に比べると見劣りしてしまうのも当然なコスチュームに
苦笑してしまうのも仕方ないころだろう。
「んん。それにしても、この果物を発酵させたような甘い匂いは凄いですねぇ。何をイメージしてか
分かりませんけどぉ、匂いが強くて少し気持ちが悪くなってきましたぁ」
「地下施設ですと換気も弱いのでしょうねぇ? これは改善点として覚えておきましょう」
回廊の照明だけでは心許なく、杖の先に《ライト》で灯した明かりを頼りに回廊を進んできたが、
幾つかの曲がり角を抜けてきた回廊を薄桃色の雲海が腰の辺りの高さまで漂っている。
コスチュームにまで染みついてしまった甘い薫りを気にして歩みを止めると、薄く額に滲んでいた
汗が滲んでいた額を拭おうとしたメアリは不意に視界を激しく明滅させる目眩にふらついた。
「あう…これはもしかしてぇ、んん♪ あれぇ? ええとぉ…わたくしはどうしてダンジョンにぃ?」
海面を波立たせる雲海の正体が視覚化するまでに凝縮された、あまりにも濃度の高い催淫ガスだと
気づいた時には後の祭りで、メアリは腰を揺すりながら甘い嗚咽を喘いでいる。
さほど強くない耐性が蝕まれた副作用なのだろうか、当初の目的を忘れている様子。
「とにかく先に進みませんとぉ。確かダンジョン攻略の依頼…でしたよねぇ? これ以上このガスを
吸わないようにぃ…んふぅ♥」
催淫ガスの追加効果で書き換えられた目的を達成しようとする強迫観念。
理由はともかく、メアリは自分が危険な状況に居ることを理解したが、催淫ガスの作用で爆発的に
押し寄せた発情の業火に全身が燃え盛る。何の力も持たない窮屈な法衣に包まれた、聖女というには
豊満すぎる牝牛じみた乳房が圧を増して膨張し、薄い布地を押し上げて隆起した左右の小さな突起が
狂ったように疼いて母乳の染みを胸元に広げていた。
口に手を当てて息を止めようにも発情のせいで荒くなる嗚咽がそれを許さず、喘げば喘ぐ分だけ、
藻掻けば藻掻く分だけ、催淫ガスを血中に浸透させていき、発情の酩酊に嵌まっていく。
「ひッ、ひぃいんッ♥ ここにいては…ぁんッ♪ ダメでひゅうぅううッ!?」
慌てて引き返そうと激しく体を動かしたせいで、発情成分に浸食された血液が全身に巡り、膝から
力が抜けて足下にペタンと尻餅をついてしまう。すでに足腰が立たなくなるほどに発情していても、
今までは揮発して幾許か薄めの催淫ガスを吸い込んでいたに過ぎなかったが、頭の先までどっぷりと
ガスの深海に潜ってしまえばどうなるか。結果は火を見るよりも明らかで、
「おッ!? おごッ、ほぉおッ♪ ああぁあ…あッ、ああ…ああぁぁ……」
裏社会で流通している凶悪な媚薬など比較にならないレベルの劣情に意識が飲まれ、頭の中に靄が
掛かったように何も考えられなくなり、体を焦がし続ける感覚のままにイキ狂う。咄嗟に頭を振って
纏わりつく破滅のガスを払おうとしたのも一瞬のことで、全身が烈火の勢いで焼き尽くされる錯覚に
陥ってしまうと、騒々しく喚き散らす下腹の疼きに内股は淫水の洪水を起こし、意識の内から外から
強要される絶頂で浮いた重い尻臀を床に打ちつけ、ビシャビシャと水飛沫を立てながら情欲の深みに
堕ちていく。
遂には許容量を超えた快感にブツンと意識が引き千切られ、訳も分からずに悶え啼いていた表情も
瞳の輝きを鈍く濁らせて、まるで催眠術に掛かったように惚けきった虚ろな表情を浮かべ、それでも
絶え間なく押し寄せてくる破壊的な絶頂で喘ぐだけになってしまう。すると喘ぎ声に惹かれたのか、
催淫ガスの海中から大人の男の腕ほどはある巨大な触手が鎌首を擡げて泳いできて、メアリの股間に
狙いを定めると、触手の表面に滑る粘液を塗りつけながら法衣の下に潜り込んでいく。
「…あ……んふッ、くぅうん♪ あひィいッ♥ あぁ、あんッ♪ はッ、はひんッ♪」
小器用に法衣を捲し上げた触手が緩く開いた太股の奥、光輝な力を放つ小さな前張りを貼りつけた
ぐしょ濡れの下腹をノックすると、蕩けきった甘い嘶きが其れに応えた。そして、それが当然とでも
いうように、とても自然な動作で法衣の裾を摘まみ上げると腰を浮かせて立ち上がる。ガスの影響で
ガクガクと震える両膝を懸命に大きく開き、両手を頭の上に添えた下品なガニ股の姿勢を決めると、
無数の毛先が蠢く触手の先端──ブラシヘッド──を跨いでメアリは頷いた。
おぞましいブラシヘッドに注がれた眼差しは、微塵にも行為の正当性を疑っていない。ウットリと
喜悦に満ちた輝きに揺れ、荒く短い嗚咽で催淫ガスを吸い込むと、意を決して腰を下ろした。
「くふぅんッ!? んッ、はぁああ…あぁんッ♪」
脆弱な前張り一枚を隔てて、ほとんど直触りと変わりない強い刺激が股間を駆け抜け、それだけで
鋭すぎる絶頂に押しやられた戸惑いの悲鳴。思わず腰を逃がしてしまったが、それが自分の正当性を
穢すものだと思い直し、おそるおそる腰を下ろしていくと、先ほどと違って今度はブラシヘッドから
メアリの股間に張りついてきた。
「おほぉお♪ ぉおッ、おひぃい♪ ひぃいんッ♥ 負けなぁい、わたくしは負けませぇんッ!」
意味不明な戯言を歌いながら腰を前後に揺さぶって、ウネウネと波打つブラシヘッド触手に股間を
擦りつけるオナニーにメアリは酔い痴れる。体の奥から溢れてくる淫蜜と触手から分泌される媚薬が
グチャグチャになった混合液を塗りつけられ、細かい毛先にザリザリと掻き毟られて、これでもかと
感度を昂ぶらされた股間から前張りが肌蹴ると、ぷくりと膨らんだ厚めの股肉に閉ざされた淫裂にも
触手が群がっていく。人の手では味わえない強烈な快感に耐えきれず、またもや腰を浮かそうとした
メアリを触手は逃がさない。いつの間にか集まってきた触手の群がメアリの細腰をガッチリと捉え、
仲間の応援を受けたブラシヘッドもメアリの内股にしゃぶりついて、小豆ほどに腫れあがった淫核を
扱き立て、奥の方ではキツく閉じた尻穴を解し、泡立ち暴れる快楽の波紋を押しつける。
「あふぅうう…ん、んふぅん♪ わ、ワタクシだって偶には…こ、このくらい…あうぅうッ!」
自分の行為に恥ずかしさは持っているようで、それでもそれが正しいことだと誤認しているせいで
止める気配はなく、破廉恥な快楽の虜に溺れた股間を好き勝手されても挑戦的な態度を改めない。
「このくらいでェえ、わたくしを好きにできるなどぉ…おほッ、思わないでくださぁい♥ わたくしは
クレイトハム教の大司教代理なのですからぁあッ! あれぇえ? な、なんだかぁ、いひぃい…いッ、
いけないことをしているようなぁ…あはぁあんッ♪」
催淫ガスの副作用で一時的に常識が反転し、触手を倒すためにオナニーバトルを繰り広げていると
愚かしい思考に支配され、名乗りを揚げることで自身を鼓舞しようとする。刹那の間、ほんの僅かに
取り戻した意識が敢えなく裏返って、敢えなく快楽をぶつけ合う行為を優先してしまった。
「ひんッ♪ ひぃい、またイッてしまいましたぁ♥ それでも負ける訳にはぁあッ、あッ…あひッ♪」
もはや触手の支えなしには立っていられないほどの痴悦に染まって、大司教代理でも聖女でもない
催眠奴隷の認識を受け入れつつあることも、快楽に溺れた今のメアリには気づく手段もない。勝負と
言いながら快楽に染まり、されるがままに絶頂させられ、疲労を重ねているはずの体が恥辱に塗れた
トラップに適応し始めているのかのよう。そんなメアリの反応を察知したのだろう、次のステップに
引き込むために、ブラシヘッドはヌルリとメアリの内股を滑って離れていく。
「あぇえ…? え、もっと犯して欲しかったら着いてこい…とぉ? ちがぁ、違いますぅ♪ わたくしは
ダンジョンを調べに来たのですからぁ、そ、そんなことは望んではいませぇん」
触手の誘いにメアリは首を横にするが、離れるブラシヘッドを追って股間を突き出していることに
気づいていない。だからこそブラシヘッドは、微かに触れる程度の、気持ちよくなるには物足りない
感触でヨダレを垂らす秘裂をなぞり、地下迷宮の常識から逃れようとするメアリの意識を弄ぶ。
「ふッ、ふぅん♪ やッ、おぉお…おふッ、奥にいけば、奥にいけばもっと気持ちよくしていただける
のですかぁ? あれぇ、わたくしはいったい何をぉ…あふぅう♥」
焦らしに焦らされてヒクつく股間に左手を伸ばし、膨らんだままで戻ろうとしない淫核を摘まんで
扱きながら、メアリは正常と異常の間で揺れる自らの思考に翻弄されていく。だが、ブラシヘッドは
自慰如きで情欲を鎮めさせるつもりはなく、触手群にメアリの両手を塞がせる。そうするとメアリも
暴走する体の疼きに耐えることができず、触手に慈悲を乞うて悩ましげに腰をくねらせてしまう。
「ふふふ…♪ これはまさかぁ、あなたの考えが読めましたよぉ? 大司教代理たるわたくしが怯えて
逃げ出すと思っているのですねぇ。残念ですぅ、んあぁ♪ わたくしは負けないといいましたよぉ♪
ここで退いては大司教代理の名折れですぅ。その挑戦、受けましたからねぇ」
まさかここまで容易く絆されるとはブラシヘッドも思っていなかっただろう。それはメアリ自身も
普段ならそう考えたはずだが、理性さえ蝕む強度の催淫ガスに溺れ、人の手では決して味わうことの
できない蠱惑の快楽に性感を支配され、堕ちるところまで堕ちてしまっていることに意識が回らない
洗脳催眠絶頂に取り込まれては、いかに強靱な精神力を誇る覚醒者であろうと無力だった。
自分の思考の何が正しく、何が間違っているかも判断できずに生気と精気を奪われても、メアリは
触手蠢く地下迷宮を踏破することを是として、更なる深みに自らを投げ入れた。
「まずはあなたを倒し、クレイトハム教の威光を打ち立てぇ、んふッ♪ 触手なんかに負けたりしない
聖女の由縁を証明させていただきまぁす♥ さぁ、赦しを乞うのでしたら今のうちですよぉ?」
早くも目的が違うものに変わりだしていることに糸目をパチクリ。すぐにそれが間違っていないと
認識変換が起こって、メアリは下腹を擽るブラシヘッドを打ち負かすべく決意する。下着の代わりに
貼りついてきたブラシヘッドに腰を下ろし、頭に手を乗せた服従のガニ股ポーズで腰を振りながら、
快楽によろける足取りで回廊の奥へと踏み入っていった────
メアリの現状認識を歪ませ、発情で絡め取った催淫ガスとブラシ触手は功を奏したようだ!
■発情の罠だ!
目の前にブラシの付いた巨大な触手が現れ、触手に跨り無様に腰を振りながらイってしまった!
†
B2F【探索中】……
地下へと伸びる階段を降り、開けた部屋に辿り着くと、メアリの思考に掛かっていた靄がゆらりと
揺れてから少しずつ、少しずつだが確かに晴れだした。全く問題ないとはいえないが、正常な判断が
戻ってきた感覚と前後してメアリの瞳に力が宿っていく。
「……はぇえ? わ、わたくしは何をしていたのでしょうかぁ。え、ええ? なんでこんなはしたない
格好をしているのですぅ? ひッ!?」
催淫ガスの回廊を抜けたことで精神支配の効力も弱まったのか、我に返ったメアリは慌てて頭から
手を下ろすと膝を閉じて足下にへたり込んだ。はっきりと覚えていなくとも、絶頂の余韻と疲労感が
全身に這いずり回り、ゾワゾワと気色悪い身震いを押さえ込むように両手で肩を抱く。それは同時に
法衣の感触がないことを気づかせ、それどころか下着も身につけていない一糸纏わぬ姿でいた事実を
メアリに突きつける。光源にしていた杖さえ手放しているのは致命的で、急いで指輪に「ライト」を
唱えようとして、メアリは己の魔力が枯渇していることに気づいた。
「なんということでしょう。これでは探索を続けることができませぇん。引き返すにしてもぉ…」
未だ頭に残っている催淫ガスの残滓に怯え、背後の階段から目を反らして溜息を吐く。とはいえ、
このままここにいても事態が解決するわけでもなく、魔力の回復を図ろうにも、まずは周囲の安全を
確認しなくてはと辺りを窺えば、正面に伸びる狭い回廊の奥に松明の明かりを見つけて一安心。
「ひとまず、明かりを確保しましょう」
冷たい石畳に素足でぺたぺたと音を響かせながら松明の傍まで歩み寄ると、揺れる炎に照らされた
回廊の中央に大きな壺が鎮座していた。メアリの身長より低いが、それでも1メートルはあるだろう
大きな壺に警戒し、壁に掛けられた松明に手を伸ばす。と、ピチョン…と天井から冷たい雫が一滴、
メアリの背中に落ちてきた。
「きゃッ!?」
突然のことに驚いて縮こまり、背中を濡らしたのが只の水なのか確かめようと手を伸ばす。それは
ほんの一瞬の油断だった。
「きゃあぁあッ!? なんですかぁあ! やッ、離してぇえッ!!」
目を離した壺から飛び出してきた無数の触手に絡み取られ、暴れる間もなく頭から突っ込むように
引きずり込まれてしまい、壺に納まりきらなかった両足をジタバタさせながら悲鳴を上げる。だが、
当然ながら壺の中はメアリを捕縛した触手群の住処な訳で、空洞が広がる代わりに大小様々な触手が
所狭しと蠢き回る悪夢の世界。
「なんでッ、なんでぇえッ!? 離してぇ、離し…むぐぅうッ! んぶッ、ふッ…うぶぶぅうッ!!」
上半身を壺に飲み込まれた恐怖にパニックを起こして「きゃあきゃあ」と五月蠅く叫ぶ口を割って、
ドロリとした粘液塗れの触手が滑り込んできた。それは口腔だけに収まらず、狭苦しい喉奥を抉ると
粘膜に貼りつきながら伸縮運動を始めて、まるでイラマチオのようにメアリの喉を犯していく。
「うぶぅうッ、ふぶッ、おごッ!? ごッ…おぼぉおッ! うべぇええ……」
ズリュズリュと喉奥を毟る痛みに嘔吐き、おぞましい口虐触手の暴威から逃れようとメアリは頭を
振るが、口虐触手は我関せずどころか責め苦に勢いづく一方。喉奥に熱くて粘度の高い体液を大量に
流し込むと、吐き出すことも逆流させることも許さない。言うに及ばず体液は高濃度の媚薬だ。
触手壺の拷問はそれだけでは終わらない。壺の中では、お茶碗のように先端口を広げた二本の触手が
乳房を丸呑みにし、びっしりと繊毛が生えた口腔で乳房全体を余すことなくしゃぶりながら、乳首を
リズミカルに締め上げて母乳を搾る搾乳プレイでメアリを責め立て、壺の外では両足首に巻きついた
触手が足を開かせ、無防備の股間に群がった触手が入り乱れてグチョスボと卑猥な汁音を立てながら
名器と名高い膣肉と尻穴を犯し尽くしていく。更には柔らかい回転ブラシを付けた円盤触手が股間に
押しつけられ、前後の穴を犯す触手ごとゴリゴリと掻き毟る悶絶拷問の押し売り。
「んひぃいいッ!? あひッ、しょれダメッ、ダメぇええ♥ ズボズボしちゃダメにゃのッ! イクッ!
イってるのにイカせないでぇえッ♥ 頭おかしくなっちゃいましゅッ♪ いひぃいいいッ!!」
「んあああッ♥ おひりも壊れりゅッ! おマメゴシゴシぃい…いひッ♪ イクイクイクぅう♥♥」
媚薬の大量投入を終えた口虐触手から解放され、だらしなく開いた口から溢れるのは快楽に壊れた
触手奴隷の蕩けた絶叫。腹の中を豪快に攪拌する前後同時のピストン触手に鳴き喚き、回転ブラシに
休みなく淫核を扱かれて発狂し、無様な悲鳴を口走りっぱなし。一瞬たりとも失神する暇すらなく、
絶頂しても絶頂しても終わらない触手壺の陵辱は始まったばかりだが、
「ぷはあッ…あぁんッ♪ じゅるるッ…あぶぅう、れろッ…ちゅうう…んぎぃいいいいん♥♥」
それでも第一回廊で作り替えられた奴隷体質は余力を持って、淫蕩で塗り込まれた嬌声を喘ぐ唇で
擦り寄る触手群に舐めしゃぶり、媚薬を啜る口淫奉仕に夢中の噎び泣きを喘いでいる。
呆気なく快楽に流された触手奴隷の仕込みは順調に進んでいき、触手壺が飽きるまで犯され続けて
解放される頃には、メアリもすっかりとダンジョントラップの深みに嵌まり、無意識のうちに快楽を
求めて腰を振る快楽の虜にされていて────
「わたくしは…あひッ、このダンジョンをぉ…おほッ♪ 調査しなくてはぁああ♥ あれぇ、どうして
調査しなくては、んん…いけないのでしたっけぇ?」
触手以外では味わえない快楽をこれでもかと刷り込まれ、思考が行ったり来たりと不安定な意識で
辛うじて目的を思い出すと、メアリは息も絶え絶えに回廊の奥に糸目を向ける。
一歩を踏み出す度に嬲られすぎて甘い痺れが取れない小豆淫核が擦れてしまい、情けない喘ぎ声を
漏らしながら一歩、また一歩と。おなかいっぱいに注がれた媚薬汁をビチャビチャと足下に垂らして
汚らしい触手の匂いを撒き散らしては、その匂いで意識を揺らされる触手堕ちの道を歩いていく。
触手壺といぼ触手は驚異的な技巧でメアリの理性を快楽の渦に引きずり込んだ!
■触手壷だ!逆さまで上半身を取り込まれ、開脚させられ拘束されてしまう!
いぼ触手で弱点を徹底的に嬲り続けられ、無様な声をあげながらイッてしまった!
†
B3F【探索中】……
すでに自分が地下迷宮に踏み入った理由も忘れかけて、人外の快楽に囚われる貪欲な被虐の歓びに
染められた心身が休息を求めていた。少し休めば、一息つけば、自分を取り戻せると全く確信のない
考えだったが、丁度良く見つけた椅子はメアリに同調しているかのようだった。
おぼつかない足取りでよたつきながら椅子に辿り着くと、醒める気配のない発情の余韻に身悶える
100センチオーバーの丸々と実った水蜜桃尻を降ろそうとしたが、安全確認することを忘れていた
不用心さがメアリに悪夢をもたらした。
「ひぃいッ? なぁに? なッ…あひぃいいいいいッ!! イクイクぅ♪、ひぎぃいいいん♥」
爆発じみた勢いで足下から湧き上がった触手群の津波に驚いて糸目を向けると、早々に腰から下を
触手群に巻き取られて、みっともないガニ股ポーズで椅子に固定されてしまっていた。腰を振っても
逃げることはできず、無抵抗な姿勢を強いられる状況に慌てて解除方法を探すも、疼きが収まらずに
乾くことを諦めた無毛の股間に卑猥な触手群が群がってくる。両手で掴んでも触手の方が数が多く、
すぐに地響きが起きるほどの凄まじい回転振動に情欲の発生源を問答無用で毟られて、追いやられた
壊滅的な絶頂に屈した悲鳴が回廊に響き渡ることになって。
「あぎぃいッ♪ ひぎッ、ひぃいッ!? ゆるひてぇえッ、おマメ、死んじゃいまひゅからッ♥ 本当に
これ以上は無理無理ぃいッ! きひぃいいいいッ♥♥♥」
剥き出しの小豆淫核を情け容赦なく扱く回転振動に下から持ち上げられ、ズリズリと削り取られる
勢いに容易く絶頂に陥ってしまう。腰を跳ね回して度が過ぎた快感から逃げようとしても無意味で、
激しく揺さぶった頭を両手で押さえて藻掻き苦しみ、プシャプシャと潮を噴き散らしての連続絶頂に
抗うこともできず、メアリは数秒も保たずに意識を刈り取られてしまう。
イキ狂いの絶叫からメアリの弱点を察した触手に、絶頂した瞬間に絶頂させられる感覚の上書きで
イキ狂う以外に手立てを奪われ、逃げ道のない拷問椅子の連鎖絶頂でメアリの擦り切れかけた理性は
崩壊の一途を全力疾走する。
「あぇええッ♥ まぁた、またぁあッ! イクッ、イクのにまたイカされてりゅのッ! たしゅけてッ、
このままじゃおかしくなりゅうう!!!」
息も吐かせてもらえない怒濤の絶頂縛りに、抵抗の虚勢すら張ることも忘れたよがり鳴き。下から
突き上げてくる触手の暴力に淫蜜の肉壺ごと腹の奥まで揺さぶられて、涙とヨダレでぐしゃぐしゃの
アクメ顔がメアリの美貌に貼りついていた。快楽という名の──快楽ですらない──拷問にメアリは
僅かに残していた大司教代理だとか司祭だとかの矜持も投げだし、一欠片の優しさもない悶絶絶頂に
狂わされて、人であることすらかなぐり捨てたような嗚咽を泣きじゃくる。
「んぎぃいッ! ひぎッ、イヤぁあッ、イヤなのぉおッ!! もうイカせないでぇえッ♥ 降参ですッ、
わたくしの負けですぅうッ、ほら負けましたからぁああッ!!」
「ゆりゅしてくだしゃいませぇ! おねがぁいッ、もう止まってぇえッ!! はひぃい♪ 触手サマの
勝ちでしゅううううッ♥♥」
「んおおぉおおおッ、おおぉおお…おほぉおッ♥ おほぉおおおおおおおお〜〜〜ッ♪」
度重なる度を超えた絶頂に理性を灼かれたメアリに、自分らこそが支配者なのだと、自分らこそが
君臨者なのだと刷り込むような触手のピストンに全面降伏のメスイキ。メアリの体のどこが弱いかを
的確に探り、少しでも別の可能性があればそれすらも試し、イクことだけがメアリの存在意義とする
傍若無人の淫核責めと膣肉調教に絶頂の悲鳴が喉を擦れていく。
「………♥♥ ……ッ! ……♪ ………ッ、………ッッッ!! 〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ♥♥」
ゴヅンゴヅンと突き上げられた水蜜桃尻が自重に引かれ、尻臀を撓ませながら沈みかけたところに
追い打ちを喰らい、言葉の形をなくして音ですらなくなった嗚咽。緩く開いたままの唇に違う触手が
キスをせがめば、舌先を伸ばして愛しげに舐め回す仕草はまるで恋人同士のキス。触手が与えるのは
催淫成分たっぷりの体液という違いはあれど、何も考えることなく受け入れて舌を差し出すメアリに
違いなどあってないものだ。
彷徨う視線の先で、メアリの絶頂で減少するカウントが「1」を示した。すると、それまで激しく
上下していたピストン触手がズルズルと引き抜かれ、膣肉の入口に先端を当てたぐらいで止まる。
「んぉお…? おッ、おわぁり…でしゅかぁ? やっとゆるしてくださぁぎぃいいいいッ♥♥♥」
体を揺さぶる振動が途切れ、呼気を取り戻して安堵を言葉にしかけたメアリの言葉は最後まで形を
為すことはできなかった。長々と溜めを作って力を込めていたピストン触手のストッパーが飛んで、
緩んだ蜜肉の柔筒をブチ抜いた規格外の杭打ちが子宮口をこじ開け、絶頂を伴う激痛の一撃となって
メアリにトドメを刺したのだ。一滴も残さず潮を噴き散らし、糸が切れた絡繰り人形のように四肢を
垂らし、筋肉が弛緩して椅子に桃尻を落としたメアリに追い打ちの子宮殴り。
「おッ…ごッ? ほ…おほぉおお……おおぉお〜〜〜〜〜ッ♥」
長々とした嗚咽が肺から押し出されていく。
幾度の時間を手放していたのだろう。体中に纏わりつく気怠げさに目を覚まされて、ゆるりと瞼を
開いたメアリが辿々しく視線を揺らした。形ばかりの休息では絶頂のしすぎで疲弊した体は微塵にも
言うことを聞かず、腰がビクビクと痺れて立ち上がるだけでも一苦労させられてしまう。
「あうう、次にぃ、次に進めばいいのですねぇ? 早く犯してくださいませぇ…え、今なんとぉ?」
反応をなくした無言の触手椅子に切なげな懇願を喘ぐと、自分から飛び出した言葉に驚きの表情で
口を押さえる。言い間違いでも聞き間違いでもない、淫らな“おねだり”を口にした事実に愕然とし、
己の変貌を振り払うように思案を巡らせ────
(わたくしはメアリ。そう、巨人亭の冒険者で海竜亭のアナル娼婦でカジノのバニーです。)
(そして、クレイトハム教の大司教代理で、──セックスの虜で犯されたがりのドスケベ──聖女と
謳われる祭儀魔法の使い手。何も問題ありませんね。)
淫魔の拷問椅子は大司教代理を快楽溺れに堕とし、見事に役目を果たしたようだ!
■座った椅子は淫魔の拷問椅子だった!
下から出てきたいぼ触手に激しく責められながら、弱い所を回転触手で執拗に責められ、声になら
ない悲鳴をあげながらイッてしまった…
†
B4F/催淫洗脳【探索中】……
■休憩所と思い込んで入り込んだ部屋はレズサキュバスの料理店だった!割とおいしい!
†
B5F【探索中】……
まさかこの恐るべき地下迷宮に、あのような場所があるとは。
思わぬ形で食事と休息を得て、多少なりとも疲れが癒えたメアリは次階層に降り立った。しかし、
その足取りは軽やかとは言いにくく、体の奥底、正確にいえば子宮の辺りや尻穴が絶えず濃い情欲に
疼き狂っていて、少しでも気を抜くと勝手に腰をくねらせてしまう危うさで。その腰つきはメアリが
思っている以上に問題があり、秘匿している別人格の時に浮かべる淫らさがそこにあった。
「んん…ふッ、い、入口が女性しか通さないのハ、このためなのでしょうカぁ。あふんッ、よっぽど
ダンジョンマスターは悪趣味なのでしょうネぇ…」
これまで踏破してきた──と言えるかは微妙な気もするが、越えてきた上階層を思えば体の変化は
理解できても、意識しても抑え込めない牝辱の疼きに苛まれながら小言を漏らす。そして、明らかな
集中力の途切れが大きな危険を呼び込む。それは必然の理で、
「きゃああッ!? またですかぁあ? もう離してくださ…いひぃいッ♪」
指輪に宿した小さな魔法の明かりでは見通せなかった通路の四方から、暗闇に潜んでいた触手群が
一斉に襲いかかってきたのに反応が遅れて悲鳴が響く。足下まで忍び寄っていた触手に手足の自由を
奪われ、天井からブランッと宙吊りにされて真っ逆さまになった視界の気持ち悪さよりも、続け様に
押しつけられた甘美な刺激に甘ったるい音色が跳ねてしまった。
「ほッ♪ おぉんッ! またこんなぁ、あひッ♪ 女殺しのトラップなんて卑怯ぅひぃい♥♥」
両足を縛りつけた触手の上から白肌を滑ってきた触手群が太股を捻り、Vの字に足を開かせると、
股間めがけて襲いかかってきた毛羽立った刷毛にも似た触手に瞬間敗北の鳴き声。ブラシヘッドとは
また感触の違う、少し堅めで尖っている──チクチクした刺激が小豆淫核の媚薬漬けを、薄く小さな
慎みを持った花びらを、その奥に守られた小さな穴と緩んだ蜜穴を縦横無尽になぞっていく。当然、
快楽を塗りつけられてヒクヒクと歓ぶ秘裂から少し離れて、怯えたように窄まりきっていた尻穴にも
相手をしてくれる刷毛触手はなんと優しいことか。毛先から分泌された媚薬が粘膜を浸透し、一瞬で
メアリを淫乱な触手奴隷に変えてしまう。
「あひぃいッ♪ これ以上…ふひッ、狂わせにゃいでぇ♥ 乳首もォ! 乳首も苛めて…あぁんッ♪
おマメももっとゴシゴシしてくだしゃいませぇえ♥」
細かい連続絶頂にビクンビクンと跳ね暴れる腰を触手に巻き取られ、媚薬で感度が倍増した性感を
責め立てる刷毛を欲しがる甘えた喘ぎはメアリの作られた本音か。都合上、「抵抗」という名を借りた
腰振りで触手をねだり、発情と興奮に期待しきった荒い吐息を歌ってしまっている。
そして、エモノの変容にも触手群が萎えることはなく、寧ろ、地下迷宮の総意のように意気揚々と
柔肌の上をのたうち回り、メアリを淫獄の深淵へと引きずり込んでいく。官能の坩堝の奥底は未だに
見えず、メアリはどこまでも深い闇の中に場違いな喜悦を張り裂けんばかりに喚くばかり。
「あへぇえ、ふにッ、ふひぃい♪ あッ、あぁんッ♥ おねがいッ、もっと…もっとぉ♥ そうですぅ、
これはダンジョンを攻略するためのォ…おほォお、おッ、あなたたちを倒すための作戦でェ、決して
あなたたちに…おほッ、おぼれ、溺れたりしてますからぁああんッ♥♥ わたくしはクレイトハム教の
セックス大好き大司教代理ィ♥ メアリなんでぇすッ♪ 負けてませぇん、負けてませんよぉお♥」
もう自分が何を口にしているか、疑念すら差し込む余地もないほど認識転換された歌声。宙吊りで
頭に血が上ったせいだとか言い訳も無理な、ヨダレまみれのウットリ顔を晒して絶頂に浸るメアリの
変貌ぶりはどこまで堕ちるだろう。メアリがイキ果てるギリギリの絶妙な力加減で蠢く媚薬刷毛は、
捕まえたエモノの調教具合を計りながら、自分から快楽を欲しがって無様に腰を揺さぶるオモチャを
地下迷宮の所有物に仕込んでいく。
経過の長さも判別できない時間が過ぎ、メアリは一人、取り残されて床に横たわっていた。媚薬と
淫水の水溜まりに浸り、刺激から解放されたというのにビクビクと腰を跳ねさせ、焦点の定まらない
虚ろな瞳を彷徨わせながら、快楽汚染の余韻に蝕まれた寝息を漏らしている。しばしの安息を経て、
目を覚ましたメアリは当初の予定通り、恐るべき地下迷宮を踏破するべく歩き出した。
その眼差しは更なる快楽を求める、喜悦と恍惚で色濃く化粧されていた────
催淫トラップの刷毛触手は、達人級の確実な筆使いと媚薬塗布でメアリを蝕んだようだ!
■催淫トラップだ!
刷毛触手が秘部に強力な媚薬を塗り込んでくる!
奥まで徹底的に媚薬を塗り込まれ、6時間もの間止まらない絶頂に屈伏し、失神してしまう。
†
B5F リトライ【探索中】……
「んふふ♪ お着替えさせてくださるのですねぇ? 助かりましたぁ」
媚薬刷毛の調教劇に回廊の探索時間を大きく消費させられ、メアリは未だに次の回廊に続く道筋を
見つけていなかった。一見すると正常にも思われる思考は上辺だけで、ここが恐るべき地下迷宮だと
覚えていないのか、それとも理解していてなのか、メアリは周囲から群がってきた触手が運んできた
スクール水着を歓んでいた。
四肢に絡みついて自由を奪った醜悪な触手がメアリの右足を上げて水着に足を通させ、次に左足を
上げて同様にすると、見た目に反して小器用な動きで股下までズリ上げて104センチの水蜜桃尻と
アンバランスな細腰に薄い布地をピッチリと貼りつける。そのまま一気に肩紐を持ち上げていくが、
これまたメートルを余裕で飛び越えた118センチのホルスタインバストが邪魔をしたため、強引に
高らかな双子山を越えようとした布擦れに乳房を扱かれてメアリは喘いでしまう。
「あぁん♪ そんなに手荒にしては…あッ♥ 乳首ィ、乳首擦れてぇ…ふひぃいいッ♪」
しっかりと作り込まれた水着のざらついた縁部分に、淫核と同じく淫らにしこり尖る左右の乳首を
苛められる刺激は鋭く、クロッチ部分に染みを広げながら悦に浸った喘ぎで唇を震わせる。どうにか
水着が乳房を乗り越えることに成功すると、メアリは少し残念そうにも見える表情をしてしまうが、
役目を淡々とこなす触手は気にも留めず、左右の肩に手早く肩紐を潜らせると、少しサイズが小さい
スクール水着の着心地を確かめさせようと表面をなぞりだす。
それだけのことでメアリは腰砕けになってしまい、自力で立つことを諦めた四つ這いで触手水着の
好きにさせる無抵抗の従属ポーズを取る。地下迷宮に踏み入る前まであった司祭の顔はそこになく、
催淫状態と催眠状態とで八割方は地下迷宮の所有物である奴隷司祭の自覚に芽生えて、メアリの持つ
常識に侵食した異常事態を普通と認識させられていることも解っていない緩み顔を浮かべていた。
メアリにとっては不都合でも地下迷宮にとっては好都合だった、所謂「全身性感帯」で極端なほど
快楽に溺れやすい異常体質が不幸な現状を呼んでしまったのだろう。
いや、今のメアリには幸福な現状だろうか。
「くぅん♪ んふふッ、どうですぅ? 似合ってますかぁ? これは確か、もう少し年若い御嬢様向けの
水着だったと記憶してますけど…おほぉ♥ 似合ってる? ありがとうございますぅ♥」
触手が言葉を発している訳ではない。となれば一種のテレパシーだろうか。メアリは人間の言葉で
触手と会話を成立させ、疑いようもなく意思疎通していた。触手の側からすればメアリに意見も何も
求めているでもなく、ただ地下迷宮のエモノとして扱っているだけなのだが。
「あらぁ、なんだか…あぁん♪ 水着が勝手に動いてぇ…ひんッ♪ これはもしかしてぇ、中に触手が
生えて…んんんッ! 違いますぅ、これが触手なんですぅう♥」
水着に包まれた肌がゾワゾワと粟立つ感覚に驚き、自分が身につけさせられた水着の素敵な素材を
理解したのと同時に、水着の内側を覆い尽くす小指ほどのコリコリした突起の群生から揉みくちゃに
される得も言われぬ感触で瞬時に理性を支配されてしまう。まるで掌のような動きで乳房を揉まれ、
母乳を噴いた乳首を摘ままれ、堅く膨らんだ小豆淫核を捻られ、秘裂と尻穴に潜り込んでくる刺激の
連帯感に圧倒され、四つ這いポーズを固定したまま喜悦を張り上げる。乳房や尻臀だけでなく、肌を
撫で回されるような感触、掴み、引っ張り、揉み、叩き、水着の表面には一切の反応が見えないが、
無数の掌と化したコリコリ突起の触手群が繰りなす愛撫の渦にメアリが耐えきれる訳がない。
「しゅごいぃ…いひッ♪ こんなぁ、素敵な水着があるなんてぇえ♥ おッ、おほぉお♪ これは絶対に
持ち帰らなくてはぁあんッ♥ 乳首もおマメもッ、わたくしの弱いところ噛まれてッ、ゴシゴシされて
イキましゅうッ! おにゃかの中ぁ、おひりにも入ってきてぇ…おごッ、おッ…おぉお…!? 触手が
貼りついて、おなかの中を引きずり回されてるみたぁいッ♥ イクイクッ♥ イクぅう〜〜ッ♥♥」
無理矢理に発情させられて不快感を訴えるのではなく、触手水着に愛されていると錯覚して劣情に
染まった蕩け声で絶頂を連呼する。水着の中で母乳も淫蜜も潮も噴き散らせば、それが養分になって
触手の蠢動が勢いを増してメアリを絶頂に追いやっていく。端から水着を脱ぐという短慮な選択肢は
浮かびもしなかった。ただ求められるに従って尻を振り、艶めかしく鳴き喘ぎ、快楽という吸引器で
理性を搾り取られる触手責めに、メアリは躊躇する間も惜しんで自ら飛び込むことを選んだ。
「はひッ? だ、ダンジョンを踏破する…んふッ♪ だろうぅ? そうでしたぁ。わたくしの役目はぁ…
あふぅ…ステキな触手サマ達に体を差し出しぃ、いひぃい♥ ダンジョンを探索してぇ? 触手サマに
犯していただくセックス天国ぅ♪ クレイトハム教の御名においてッ、快楽に溺れちゃいますぅ♥」
「手始めにぃ、ひんッ♪ この素晴らし…いひッ、触手水着を広めなくてはぁああ♥♥」
快楽漬けに嵌め込みながら電波を送りつける触手水着に薄く開いた瞳を潤ませ、何度も首を振って
メアリは賛同のメス鳴きで応える。正しく四つ這いのケダモノとなって石畳を這いずり、回廊の奥を
目指してのそのそよたよたと。疲れることも途切れることも慈悲も容赦もない触手水着に前後不覚の
アクメ堕ちを喫し、覚え込まされた禁忌の悦楽に戦慄きながら重たげに四つ足を踏み込んでいく。
絶頂の生殺与奪を手にする触手水着の着心地に、メアリは歓喜で打ち震えているようだ!
■強制着替の罠だ!
内側に触手が付いたスク水を着せられた!ブラシ触手に身体中をいじられ、イってしまった!
†
B6F 【探索中】……
豊満という言葉の枠を越えた豊かさを讃えた乳房と尻臀に水着の縁を食い込ませ、見た目としては
少し無理した、一部の目からすればエロスの極み、そんな姿でメアリは階段を降りきった。ただし、
人間らしい二足歩行ではなく、触手水着の命じるケダモノらしい四つ足の足取りでだが。
「次はどんな恐ろしい仕掛けがぁ…いえ、どんなステキな刺激があるのでしょうねぇ?」
階層を通過しても体に貼りついたままの触手水着に糸目を向け、言い換えた言葉はメアリの意識が
地下迷宮の闇に囚われている証左だ。喘ぎ声混じりの嗚咽を零しながら視線を上げると、回廊全体を
占めている淡い薄桃色の発光に首を傾げる。何らかの魔法か、それとも知識にある「ヒカリゴケ」の
類いだろうか、天井、壁、床とが薄桃光を交差させる幻想的な光景があった。
だが、ここが狂気と触手が渦巻く肉欲の回廊”エロトラップダンジョン”と忘れてならず、
「んんん? これはなんともぉ…あれ、あれれぇ?」
回廊全体が放つ柔らかな薄光には一定の波長があり、それが規則的に揺れ動いて光の波を生んで、
見る者にある種の催眠効果を訴える視覚トラップになっている。そうとも知らずに周囲を眺めていた
メアリの蒼眸がどす黒く淀み、不気味な濃桃色の催眠光が瞳の輪郭に宿っていく。催眠というよりも
洗脳に近い魔力は思考にも変化を起こし、発情に染まりきっているメアリの意識に更なる発情の色を
塗りつけていき、これまでの仕込みを強固にする多重トラップとして機能する。
気づけば、触手水着に扱き立てられ、何度も絶頂に追いやられるウィークポイントの乳首と淫核が
今まで以上に疼いていて、体の奥から湧き上がる快楽衝動に痛いほどに膨らんでいるではないか。
「んふぅう? わたくしったらぁ、こんなにいやらしい娘でしたでしょうかぁ。ここにきてからずっと
体が火照ってしまってぇ、牝牛なんて呼ばれたら嬉しくなってしまうお胸もぉ、こぉんなに勃起した
乳首を弄られたくて甘えてますぅ♥」
「そ、それだけではないのですよぉ? ほらぁ、触手水着サマで隠れてますけど…おぉん♪ おマメも
膨らんでぇ、苛めて欲しくて、甘えたくてぇ…うふふ♥ きゅんきゅんしてるのですよぉ?」
とろんと潤んだ催眠眸で口にした其処を見つめ、そっと宛がった右手の人差し指を滑らせる。
「お尻だって自慢なんですよぉ。大きくて柔らかくてぇ、叩かれただけで歓んでしまうんですぅ」
水着の上から股間の中心、縦に伸びた筋に指先を沈めると、ゆっくりと奥に押し込んで筋の縁から
水蜜桃尻の谷間に突き入れて引き戻す。たっぷりと時間を掛けた大きなストロークで前後に滑らせ、
クロッチの上に一本筋を作ると、指を動かすごとに情けなく震える喘ぎ声を溢れさせる。
「表に戻れば、あぁんッ♪ 大司教代理として襟を正しますけどぉ、ここに居る間くらいでしたらぁ、
少しくらい羽目を外しても、んふぅ♥ ふひぃ♪ 誰にも怒られませんよねぇ?」
クロッチの縁から中指と薬指を潜り込ませ、ぐちゅぐちゅと汁音を放つ秘裂に突き入れる。親指と
人差し指で淫核を摘まみ、強弱を付けて捏ね回せば、蕩ける喜悦で腰が跳ねてしまう。日頃の鬱憤を
晴らすように自慰を愉しみ、それだけでは足りないとばかりに左手で乳房を鷲掴みにして捏ね回し、
特別な相手だけに──すでに多くの触手に見せているが──見せる淫靡な表情でイキ喘ぐ。これこそ
回廊の催眠トラップが導いた浅ましさの露見であり、それが正しいことだと思わされているメアリは
体の疼きに流されて、絶頂の物足りなさを拭おうと忙しなく指を動かしていて。
「なんでぇ? イってるのに全然足りなぁい、満足できませぇん…んくッ、んひぃい…ひぃい……」
必死に自分を慰め続け、何度と絶頂に達しても体の疼きは醒める気配もない。却って、絶頂すれば
その分が余計に物足りなさになり、絶頂を求めさせながら絶頂を受け入れさせないジレンマ。普段は
自慰ですらも拒んでいる貴人の貞淑さを放り投げ、性感過敏の二つの突起をこれでもかと嬲っても、
催眠発情で上書きされた淫乱さはメアリが満足することを決して許しはしない
(足りない足りない足りない足りない足りない足りない足りない足りない足りない────)
頭の中でがなりたてる欲求は益々持って騒々しく勢いづき、メアリに今以上の貪欲さを求めながら
正常な思考と異常な思考の境界線を破壊しようとする。それが正しいと指先に熱が籠もるが、絶頂が
ゴールにならないのであれば、いったい何がゴールとなりえるだろうか。冷静に考えれば今の状況を
異常だと認識し、まずは自慰を止めて発情を抑え込もうと考えるかもしれない。若しくは精神汚染の
元凶である触手水着を脱ぎ捨てるべきだろう。
とても簡単なことのように思える其れらの手段を、今のメアリは考えることができないのだ。
「助けてぇ! これ以上はイキたく…イキたいのにぃいッ! 刺激が足りないのぉ、オナニーだけじゃ
満足できませぇんッ! フォリカぁあ、ルーティ様ぁ…あひんッ♪ 御主人様ッ、触手ッ、触手サマが
欲しいですぅう!! 聖女なんてぇ、大司教代理なんて呼ばれてもぉお、この体の疼きを収めることも
できないなんて無理ですぅう!!」
これまで生きてきた年月が育て上げた理性の箍が外れ、愛する者達の名を呼びながらメアリは瞳を
彷徨わせる。そこに映る人影があるはずもなく、催眠発情で歪んだ、埋められない心の穴をどうにか
したくて自慰に耽るが、愛する者達の後から頭に浮かんだのは人ですらない異形の面影。
催眠状態に落とし込み、触手奴隷の一歩を踏み込ませた「ブラシヘッド」の手招き。
イクことしか考えられないメス堕ちを仕込んだ「触手壺」の両穴陵辱。
メアリが只のメスであることを自覚させた「淫魔の拷問椅子」の陵辱調教。
催眠状態を強固にし、醒めない発情に追い込んだ「刷毛触手」が媚薬を塗りつける筆使い。
触手を纏う歓びに目覚めさせ、常識反転を後押しした「スクール水着触手」の着心地。
絶頂の満足感を失い、絶頂することで絶頂を渇望させる恐怖の底無し沼に引き込まれて、メアリは
逃げ道などないダンジョントラップの恐ろしさを、ようやく理解できただろうか。
答えは《否》だ。
常識が反転した思考で恐ろしさを知っても、それは本来の意味ではなく、罠に掛かる歓びに満ちた
催眠洗脳に直結するのは必然といえよう。最初から勝ち目など、地下迷宮の踏破など夢物語であり、
この場所の存在を知った時点で、メアリに選択できた道は今の姿しかなかったのだ。
「もっとぉ、もっと気持ち良くしてくだしゃいませぇええええッ!!」
「なんでぇえ? たりなぁいッ、全然たりないのぉおッ! イッてるのにぃ、イッてるのにぃいいッ!」
乳首を摘まんだだけで、淫核を捻っただけで、脳天まで炸裂する凶悪な絶頂。快楽の電流が全身を
駆け巡り、恥も外聞もなく悶え鳴いても、天井知らずに感度と絶頂の渇望で乳首と淫核が、今以上の
刺激を欲しがってメアリを狂わせる。このありさまこそ、この階層に仕組まれた“性感超増強”魔法に
嵌まり、これまでの階層で培われた触手奴隷の素養が開花したためだとメアリが気づけたとしても、
だからといって手元に残されたカードは一枚しかない。
《自慰に嵌まって絶頂し、脳天を蝕む快楽に悶え苦しみ、触手奴隷の深みに堕ちるだけ。》
どこまでも際限なく性感が跳ね上がり続ける催淫洗脳に嵌まって、地下迷宮の奥底で恥知らずにも
自慰に耽ることが間違いでないと認識する催眠洗脳に嵌まって、挙げ句の果てには絶頂がトリガーの
悶虐地獄を転がり続けて、メアリに何が残されているというのかを問うだけ無駄。引き返すことなど
できない理性洗脳の悪循環で、メアリはセックスを至上の行為と肯定し、嗚咽を喘ぐだけで発情し、
愛する者以外にも触手にすら喜悦で溺れる奴隷司祭の道に自らを躾けていく。
「ああぁあッ、あッ! こっちだけじゃダメなのですねぇえ? 乳首ぃ、両方…んんんッ♥」
片方しか弄っていないのがいけないなどと飛んでもない理論を展開し、スクール水着の窮屈さから
逃れようと水着の胸元を引っ張り上げる。すると、伸びきった肩紐の横から左右の乳房が転び出て、
圧力を失った反動でブルルンッと見事な丸みを撓ませた。そのまま水着の胸元を乳房の谷間に挟んで
しまえば、破れないように布面積を広げた触手スクール水着の縦パイスラッシュから、牝牛サイズの
ミルクサーバーバストを丸出しにした露出痴女メアリが完成する。
メアリの思惑はそれだけで終わることはなく、ツンと僅かに上向きの左右の乳首を摘まみ上げると
軽く痛みを感じる強さで捻り、搾り、自慢げな笑みを浮かべて乳首弄りの自慰を興じだした。
けれど、すぐに欠点に気づいてしまい、
「はぅんッ♪ こ、これだとおマメが寂しがりますぅ。何かぁ、何かありませんかぁ?」
触手にしゃぶられすぎて少し腫れてしまった桃色のパフィニプルを摘まんで、先端まで扱き上げる
搾乳自慰で母乳を散らす憤乳アクメをキメながら、それでもまだ足りないと物憂げな泣き声。乳首を
毟る刺激は脳天まで駆け抜け、それだけで十分に絶頂しているというのに、催淫洗脳にあるメアリは
快楽に貪欲な淫乱さを見せつけている。
「あぁあ♪ これならぁ、これならきっと大丈夫ですぅ!」
名案とやらを思いついたメアリが刺激欲しさに乳首を思いきり捻り潰してから離し、今度は乳房を
斜め下から持ち上げた。そして互いの先端を擦りつけるように揃えると、
「あむぅう♥ はぶッ、ちゅるぅう…ちゅッ、んぶッ…じゅじゅッ…じゅるるぅう……」
パクッと乳首を両方とも頬張って、母乳で喉を潤していく。流石にそれだけでは乳房の重みに口が
溢してしまうため、左手で支えながらの乳しゃぶり。空いた右手は内股に潜り、放置された抗議だと
言わんばかりに存在を誇示する淫核の愛撫に使われる。それでも結果は見えていて、
「んぶッ!? にゃんでぇえ? ぜぇんぶ弄れてたのにぃい…ひッ♪ もっとぉ、もっとですぅ」
口に含んだ母乳を唇の端から溢し、乳首責めと淫核責めの同時絶頂ですら満足感が届かないことに
メアリは困惑の表情を浮かべる。深い嗚咽を零したせいで口から乳首を離してしまうが、どうしたら
満足できるのか解らなくて、その場にへたり込んでしまった。
《センスマジック》でも唱えられれば、自分の居る場所こそが諸悪の根源だと気づけただろうが、
判断力が鈍りきっている状態では考えることもできない様子。斯くなる上はとメアリが選んだ手段は
今まで通り、ひたすら自慰を繰り返すという解決策にもならない手段だった。
「あはぁあ…あふぅ♪ またイキ…ましたぁ。これでぇ、ふぇえ? まだぁ、まだダメなのぉ!?」
どれだけ強烈な快楽を得ようと、どれだけ痛烈な絶頂を得ようと、《性感超増強床》にドハマりして
貪欲に刺激を欲している間は何の意味も為さない。限界を超えて膨れあがる発情に、気を失うことも
手を止めることも許されずに、メアリは自慰を繰り返すことしかできない。ただ、《性感超増強床》は
回廊全体に広がっているため、いま居る場所を離れたからといって解放されるとは限らないが。
「たすけてぇ、たすけてくださぁい♥ 体が疼いておかしくにゃるぅ、んひいッ♪ イッてもイッても
足りないぃ、何でも良いから満足させてくださぁいい!!」
見渡す限りに広がる、絶望しかない《性感超増強床》の悪夢にのたうち暴れて、ナメクジのように
ズルズルと這いずってイキながら、卑猥な蜜筋を塗りつけていくメアリは、果たして回廊の出口まで
無事に辿り着けるだろうか。それとも、体力も気力も尽きて地下迷宮に取り込まれ、外の世界に戻る
ことなく快楽狂いの触手奴隷司祭の道を進んでしまうのか。
少なくとも今の姿では後者の道を辿りつつあり、すでに触手トラップの誘惑に囚われた快楽の虜に
成り下がっているようにしか見えず────
性感超増強罠は、運良く回廊を離れてもメアリを苦しめる良い仕事をしたようだ!
■性感超増強床だ!クリと乳首が限界まで勃ちあがり、お腹の奥も熱い!
10時間に及ぶ激しい自慰の末、失神してしまう。
†
B6Fリトライ【探索中】……
肌を舐める冷たい感触にメアリは目覚め、快楽の靄が掛かったままの頭を上げた。
「ん、ここはどこでしょうかぁ? ひぅうッ? 先ほどのトラップがまだ残っている…んふッ♥ かも
しれませんからぁ、じゅ、十分に気をつけませんとねぇ?」
ひとまずの危機が去ったことに安堵するが、これまではその油断から大変な目にあってきたのだと
思い直して周囲の警戒を強める。しかし、何を警戒しなくてはいけなのだろうかと、かなり根本的な
意識が抜け落ちきっているようだ。
いつの間にか《ライト》の魔法が効果を失っていて、周囲は回廊内に転々と設置された松明が灯す
弱々しい明かりしか光源がなかった。とすれば、どれだけの時間を無駄にしたのか、重苦しい溜息を
吐きながらメアリは改めて《ライト》を唱えようとした。けれど魔法の光源は灯らない。
「まさか、下位魔法すら使えないほど魔力が枯渇しているのですかぁ?」
前に瞑想したのは何時間前だっただろうか。そもそも瞑想して魔力が回復していたのか。メアリが
状況の把握に努めて思考を巡らせるが、望むような答えを導き出すことができない。目が覚めてから
それなりの時間が過ぎているのに頭の靄は思考を曇らせ、それ以前に情報が全くないせいで、まずは
何から考えるべきかという指針すら作れないのだ。
「仕方ありませぇん。しばらくは松明を頼りにぃ…んッ? これは、水……ですかぁ?」
壁に手を突いて立ち上がり、近くの松明に向かって歩を進めていくと、不意に右足が冷たい感触に
包まれる。視線を下げると、うっすらと松明の明かりを揺らした水面が目に映った。水面がどこまで
広がっているのか、地下水だとしても水源はどこか、毒や酸といった危険はないだろうかと、様々な
思案を巡らせて水面から足を浮かせる。水に濡れた足に目に見えるような変化はなく、無害と知って
少しだけ安堵すると、回廊の色を変えた浅い水面に波紋を描いて歩いていく。
《ピチャ…チャプ…チャププ……パシャッ、ジャブッ…ザブブ……》
踝を濡らす程度だった水面が少しずつ高くなっていき、五つ目の松明を過ぎた辺りで膝まで浸かる
水深になり、歩くのにも多少の苦労を覚えてきた。これ以上の水深にならないようにと願い、周囲を
見渡しながら右足を前に出そうとして、突然の違和感に足を取られる。
「んん? 水が重い…ですねぇ。泥を踏んでいる訳ではなさそうですけどぉ…」
更にもう一歩。今度は左足を浮かせようとしたところで、メアリを決定的な異変が襲いかかった。
「えッ!? 足が抜けませぇん! 何か、何か水の中にあるのでしょうかぁ…きゃッ!?」
足に纏わりつく感触は水そのものなのに、蝋に沈み込んだように足が動かせない。それどころか、
足下を探ろうと水面に差し込んだ右手までもが動かせなくなってしまった。先に違和感を感じていた
右足も同様で、まだ水に触れていない左手と胴体を残し、片手と両足が水に取られて前屈みの姿勢で
水面に貼りつけられてしまったかのよう。
「えいッ、えいッ! なんでぇ、なんで動けないのですぅ? んんんッ、きゃああッ!」
左手を浮かせた不格好な四つ這いで、まずは右手から引き上げようと腰に力を入れるが、水面下の
石畳に踏ん張ろうとした足が滑り、バシャンッと大きな波音を立てて転んでしまった。水面に頭から
飛び込んだ格好で前転し、水飛沫を跳ねながら一回転。咄嗟に伸ばした左手も石畳についてしまい、
完全な四つん這いで水面に両手両足を取られたことになる。
「最悪ですぅ。えええ? 左手までぇ、いったい何が起きてるの…ぉほぉおッ♥♥ ひッ!? 水の中に
何かぁ、あひぃいッ♪ なにぃい? 何がぁ…あぁあんッ♥ あひッ、あひぃいッ♥」
両手両足を動かせない緊急事態にパニックを起こし、それでも何かしらの打開策がないかと考えて
周囲に目を向けると、突然に背後──四つ這いであれば当然だが──から、何の準備もなしに両穴を
貫かれた衝撃に大きく蒼眸を見開き、開いた唇がパクパクと鯉口のように暴れ回る。突入こそ痛みを
伴うものだったが、すぐに全ての感覚が快感にすり替えられてしまい、あられもない喘ぎ声に変えて
快楽に意識を流されていく。
「ふひッ♪ 触手サマぁあんッ♥ 待ってぇ、今はそれよりぃい? えッ、触手サマじゃなひッ♪」
最初は触手下着のセクハラかと思い、激しく下腹を打ちつける触手ピストンに尻臀を浮かしながら
応えようとして、肩越しに目を向けた背後の情景に驚きの声を上げる。暗闇に慣れてきた瞳に映った
其れは巨大なゼリーのようなもの。足下の水と一体になった其れの表面が松明の明かりでユラユラと
煌めいていて、僅かに流動していることに気づいたが、それはどうでも良かった。
続けて目に飛び込んできた情報は、メアリを更に混乱させるもの。一瞬、この状況すら頭の中から
飛びかけたほどで、まず整理して言葉に出せば、メアリを犯しているのは背後の水だった。しかし、
メアリは触手水着を着用しているのだがら、クロッチ部分に守られた股間に二本差しの水杭が深々と
突き入っているのは理解出来なかった。しかし、結合部を注視してみると、触手水着のクロッチが、
水杭に貫かれているように見え、最初は触手水着ごと貫通されたのかと考えた。だが、そうでないと
判断したのは別視線、自分が水の化け物に犯されているという事実から逃れようとして、両手両足に
力を込めた際に見た胸元のおかげだろう。乳房を包み込んでいたはずの触手水着が、いつしか乳房を
括り出して丸出しにしていたのだ。それと同様に、クロッチ部分も大きな穴を開いて、水の化け物に
自分のエモノを差し出した結果、何の障害もなくメアリは犯されてしまっていた。
「ひぐッ♪ うぎぃいッ♥ なぁんでぇえ、これぇ…んぁあッ♥ スライムぅ、ふひッ!? 普通のォ、
普通のスライムではありませぇええんッ♥ にゃにこれッ! しゅごいッ♪ これしゅきィい♥♥」
知識に浮かんだ魔物の情報と合致しない部分に慌てた悲鳴は無様な音で、触手による両穴責めとは
比較にもならない圧倒的な衝撃に骨抜きの完全降伏宣言。水の化け物がスライムだと判断して最初に
浮かんだのは、自分が魔物の捕食対象なのではという恐怖だった。しかしながら、拘束された手足は
痛みも変化も受けておらず、すぐに早とちりだったのだろうと思い直したが、そうなると何が目的で
捕獲されたのか。これは考えるまでもないだろう。
「みッ、水ぅう…ふひぃいッ♥ スライムにゃのにッ、堅くてぇえ♪ 逞しくてッ♥ おぉおッ、奥まで
入ってきてりゅのッ! 吸われてりゅッ!? この子ォ…た、体液を捕食してぇえッ♥」
膣肉の壁を肉襞の皺一つすら余さずに扱き、子宮口を割って胎の中まで満たされる驚愕の感触に、
またもやメアリは人外の快楽に理解不能の境地に追い込まれた。粘膜という粘膜に貼りついて波打つ
ゼリー肉杭の表面はブヨブヨしているが芯は灼熱の剛棒で、突き込まれれば腹の奥をボコボコと殴る
重たい連撃が重なった一撃が、引き抜く代わりに表面が流動して粘膜ごと引き抜かれるような感覚が
交互に打ち込まれ、メアリが覚えてはいけない快楽を問答無用で叩きつけていく。
「しょこは違ぁあうッ♪ ひぃいッ、おひっこォ、おひっこを飲んでりゅのォ?」
「あひぇえッ♪ おなかのなかぁあ…あひッ、キレイキレイしてくれてりゅううッ♥ これぜったい、
ぜったい癖になっちゃいましゅ♥♥ あッ、なにこれぇ? 体の中が燃えてりゅみたぁいッ♪」
膣肉を舐り回して洗浄していくゼリーの責めに飽き足らず、膣口の上にある小さな穴までエモノに
されて、理解を越えた感触が完膚なきまでにメアリを翻弄する。細い針のような刺激が尿道を滑り、
そこにある不浄の体液をゴクゴクと啜っているのだ。尻穴に至っては天井がないために、どこまでも
入ってこられると恐怖するもそうではなく、直腸粘膜を抜けて腹の中を巡ると、餌としているモノが
ある範囲までに留めているようだった。それでも、人の手では届かない奥の奥まで突き入られれば、
気色の悪い全身の泡立ちと、それを越える凶悪な快感に全面降伏を余儀なくされるだろう。
これでようやくダンジョンスライムの特性を全て理解出来たかといえば、一番厄介で凶悪な性質が
現在進行形でメアリを蝕んでいる事実が残されている。エモノの体内に侵入したゼリーは、餌となる
体液を効率的に得るために特殊な粘液を分泌し、じっくりと浸食して粘膜そのものを、どんな刺激も
快楽にしてしまう快楽神経細胞に変質させるのだ。
「ひッ、ひぎッ、いぎぃいんッ♥ らめッ、溶けちゃうぅ…んひッ♪ ひぃいいんッ♥♥」
四つ這いの体が崩れ、肘と膝から先を水面に固定されてまともな身動きもできなくなり、ひたすら
両穴をゼリー放水で串刺しにされてイキ堕ちる甘え鳴き。串刺しにされる瞬間の衝撃に尻臀が撓み、
頭が跳ね上がり、脳天まで揺さぶられ、凄まじい絶頂感がメアリを押し流していく。限界まで体内に
注ぎ込まれた大量のゼリーでメアリの腹は臨月を迎えた妊婦じみた膨らみになり、意識が飛びそうな
激痛が暴れ回るが、快楽神経と化した子宮と膣肉、腸内粘膜が、メアリの意識を飛ばすだけの快楽に
すり替えて失神させることなく絶頂させ続ける。メアリが乾きを訴えれば、口腔からゼリーの触腕を
ねじ込んで、エモノの生命活動に必要な栄養をたっぷりと含んだ自身の体液を注ぎ込む。
これは苗床ではない。言うなれば餌袋か。良質な餌を得るために快楽を浴びせ、死なせないための
アフターフォローを完備した養殖とでも言おうか。
「んぶッ…んぶぅうッ♪ おぶッ、うべぇえッ♥ んんんッ、んぐぅ、んぶぐぅううッ♥♥」
絶頂の悲鳴さえ奪われたメアリが、喉を鳴らして絶頂を呻く。頭の中は真っ白で何も考えられず、
与えられる快楽にできることは、呻き声を漏らすことと尻を振ることぐらいしかない。その尻振りが
エモノをスライムに寝取られたと感じた触手水着が苛立ちを見せ、剥き出しにしていた牝牛の豊乳を
締め上げ、乳首と淫核を扱き、所有権を主張してメアリを無理矢理に絶頂させる。
残念ながらスライムは触手水着の主張を理解する知性を持ち合わせておらず、ただ餌を貪るために
メアリをイキ狂わせていきながら、ゆったりした流動運動で回廊の奥に連れ回していく。
四つ這い散歩の二穴陵辱でメアリが何十何百とイキ果てようとスライムが満たされることはなく、
一人と一匹──この場合はもはや二匹という方が正しいか──が目的地に辿り着くまで、捕食行為は
終わらない。理性を飛ばしたメアリには時間の流れすら判別できないだろうが、気が遠くなるような
長い時間をスライムに家畜扱いされて、人間の常識では決して計ることのできない快楽の危険域まで
尻を押されながら駆け上がらされていくことだろう────
人の尊厳を奪うスライムトラップは、メアリを肉欲溺れの家畜奴隷に堕として見事に活躍した!
■巨大スライムに捕まった!
両手両脚を拘束され、スライムディルドに2穴を激しくピストンされる!
奥を何度も何度も激しく突かれ、無抵抗のまま 快感に完全敗北してしまった!
†
B7F【探索中】……
「おほぉおッ♪ ゆるひてぇえ、もうイケませぇん…んひッ♥ ひッ!? あひぃいい……」
回廊を移動する巨大スライムに抱えられ、M字開脚でスライムに腰掛けるような格好で両穴責めに
完堕ちしたメアリが休息を乞うが、懇願も虚しくアヘ顔を浮かべさせられていた。運ばれているのは
移り変わる回廊の景色で理解しても、どこに運ばれているのか、自分はどうなるのか、そんなことを
考えるだけの余裕も意識もメアリは持ち合わせていない。
ただ、長い時間を移動した巨大スライムが歩──足があればだが──を止めて、メアリを石畳の床に
降ろすと両穴の水杭も引き抜き、何を告げるでもなく放置して去っていった。
「た、助かりましたぁ。これ以上、相手をしていただいていたらぁ、本当にどうなっていたやらぁ」
荒い嗚咽を整えながら喘いだ声は、スライムを自分より上の存在にしているような口調。それだけ
意識がおかしくなるほど、犯され続けていたことが起因しているのだろう。メアリ自身は無自覚で、
自分の言葉遣いが奇妙な認識になっているとは思っていない。
「ところでここは…あふッ、どこでしょうかぁ? これは地下の入口です…よねぇ? もしかしてぇ、
わたくしの目的を知って運んでくださったのですねぇ♥」
薄闇の中に広がる地下への階段に気づいて、少し前まで此処に居たスライムに感謝を送る。完全に
思考がまずいことになっており、スライムが去った方角を見つめる眼差しは恍惚の色だ。この間にも
触手水着はメアリを責め立て、乳首と淫核狂いの触手家畜に躾けているが、当のメアリは性感過多で
ほぼほぼイキっぱなしになっていて、尻をくねらせていない時間がないほどだ。
この地下迷宮は、覚醒者の精神力に強烈なマイナス効果を生んでいるのかもしれない。
「さてぇ、ここで7層目でしたかぁ? 何やら雰囲気が…あんッ♥ 変わった気がしますぅ」
絶頂に陥りすぎて腰が抜け、もう歩くよりも四つ這いでいることの方が多くなってきたメアリが、
ゆるりとした足取りで階段を降りると、確かに回廊の雰囲気は今までと違っていた。天井も壁も床も
石畳の人工物から臓物を意識させるだけでなく、よくよく目を凝らしてみると脈打っている不気味な
広間が広がっているのだ。
それでも探索を続けなくてはいけない。どうして、という部分は忘れてしまっているが、それでも
メアリは強迫観念めいた目的を果たすために脈打つ床を這い進む。床を踏む手に伝わってきた感触は
非常に柔らかく、ここが地下迷宮などではなく、巨大生物の体内だと言われても信じてしまいそうな
おぞましさを持っていた。あまりの気色悪さに体を起こそうとしたメアリだったが、
「まるで生きてい…いひッ!? ひぃいいいいッ♥♥」
背後から不意打ちの一撃を食らい、突然の衝撃にみっともない嬌声を迸らせながら、跳ね上がった
体を弓なりに反らせたまま腰を戦慄かせる。触手水着の性感マッサージで揺れる尻臀は、不意打ちを
仕掛けた相手にとっては正に絶好のターゲットで、ご丁寧にも股間のクロッチが開いて大事な部分が
丸出しなら、「後ろから犯してください」と言っているようなものだ。
前触れなく尻穴から脳天まで一息に突き抜けた、喧々囂々たる快感の電流に滅茶苦茶にされながら
肛虐の正体に糸目を落とすと、膝立ちの足下から粘液の光沢でヌトヌトと濡れ輝く赤黒い極太触手が
ガードの甘すぎる尻穴に深々と減り込んでいた。
それはメアリにとっては最悪で最良、触手にとっては偶然で必然。臓腑の回廊の発する不気味さを
体現したグロテスクな極太触手は、その堅さも形状も質感も、全ての面で人の其れに酷似していて、
メアリを誑かすための全ての条件を完璧に満たしていた。それはメアリの方も同様で、口いっぱいに
極太触手を頬張る尻穴は、常人離れした──壊滅的という喜ばしくない言葉がピッタリと当て嵌まる
愚かしい性感帯であり、実に犯されるための存在と言っても過言ではない猥褻さの極みである。
メアリは天にも昇る絶頂感を味あわされていた。
「あぎッ? い、いひぃいいんッ! またぁあッ♪ 放してぇ、放しなさぁい!! こ、こんなところで
足止めされて…おほぉおお♥ おひりぃ、おひりはよわいのにぃいッ♪」
遅れて這い出てきた群生触手がメアリの両足に巻きつき、素早く先端を滑らせて腰に絡みつくと、
腕や首に目掛けて飛びかかった別の群生触手がメアリを引き倒す。群生触手の桁違いな物量と力量の
前には無力に等しく、最弱の性感帯を押し広げられてメアリは絶頂に追い立てられてしまった。
「このままではぁ…あんッ♥ 大司教代理のォ、触手家畜の名折れでしゅッ♪ うぁあ? わたくしぃ、
何かおかしいことを、おぉお…おほッ!? 口走っているようなぁああッ、あッ、あひぃいッ♥」
人知の範疇を超えたスライムトラップとは色味の違う、生身の実感を打ちつける力強い極太触手に
性感の泣き所を抉られて、悦服の涙を浮かべながら濫りがわしく痺れる尻臀を押し返した。背後から
力ずくで組み敷かれた下劣なドギースタイルに服従を強いられ、一撃一撃が重々しい横暴な杭打ちに
自分が一匹のメスだと自覚させられ、極太触手の為すがままに尻穴の奥まで穿り返される陵辱劇が、
早々にメアリを新たな属性で書き換えていく。
「あひッ♪ きひぃいッ♥ おッ、おひりぃい♪ おひりでイクぅう、こわれちゃううッ!!」
強大な個に変貌した雄々しい雄獣から有無を言わさず犯される姿は、メアリの隠された性的願望を
完全に再現していて、これ以上ないほどに異常倒錯した無様さを晒している。
しかし、従属絶頂がガンギマリして腰を跳ね回すメアリの変化は、数々の変態トラップを内包する
地下迷宮には想定外の事態だった。ここまで数々のトラップ群が催眠洗脳で繰り返し書き換えてきた
メアリの認識変換が弱まり、まだまだ誤差範囲とはいえ、”触手”ではなく”人間”に屈服しているという
錯覚程度で、これまで築き上げた精神支配を一瞬で無駄にされては元も子もない。だからといって、
所詮は余所の回廊管理者でしかないトラップ達に配慮し、自分から喧しく尻を踊らせているメアリを
手放す謂われなどなく、エモノを束縛できる保有時間を最大限まで利用することにした極太触手は、
俄然ヤル気を出して激しい杭打ちピストンを余計に勢いづけた。
「あッ、あぎぃい! ひぃんッ♪ おほぉお! おひりがしゅごいのぉおッ!! 触手サマぁ、ステキな
おちんぽサマに責められてぇ♪ 完全こーふくぅ、おひりアクメいっぱいキメちゃってまひゅう♥」
知性も教養も品位も何もない、ひたすらに下劣で、常識やモラルを持ち合わせた者達が耳にすれば
確実に嫌悪感を抱くだろう痴れ者の蕩け声。一つ前のスライムトラップ回廊で、尻穴に連なる大半の
腸粘膜がデタラメな快楽神経に変質させられたメアリに、犯して狂わせることを是とした極太触手が
遠慮なしに打ちつける暴虐ピストンは酷なモノ。いや、寧ろ逆に、あるまじき性的願望を完全完璧に
トレースした苛虐な状況は、メアリにとって夢のような幸福の時間たりえていて。
五指を形成した触手の掌に尻臀を乱雑に揉みしだかれ、太太しい触手の杭をガッチリと食い締める
尻穴を引きずり回され、柔らかな乳房も吸いつく牝穴も無視して、ひたすら尻だけで感じさせられる
卑しい快楽に、臆面もなく応える甘美の悲鳴。滅多打ちの絶頂で意識を断ち切られても、すぐさまに
引き戻されて一瞬たりと暇を貰えずとも、隷属の歓びに満ちた尻振りだけは止まらない。
「あはぁ♪ あぁん、もっとぉ、もっとくださいませぇえ♥ おひりで狂わせてくださぁい♥」
床に押しつけられた蕩け顔を横向けて背後を見つめるメアリの蒼眸は、屈強な体躯を持った青年を
幻視していた。乱雑に散ったブロンド、野性味のある二枚目で強い力を宿した眼光。雄という言葉が
妙にしっくりくる相手に、自分が牝であることを訴える潤んだ眼差しで甘え喘ぐ。メアリの眼差しに
応えるように、ズンッと凄まじく重い一撃が粘膜の天井を打ち据える。
「んあぁあああッ♪ あへッ、はひぃい…あぁあ? 今度はどなたぁ、あおぉおおんッ♥♥」
頭の中で炸裂した絶頂の火花が蒼眸から散り、余韻に浸る間もなく直腸粘膜が引き抜かれる感触に
喉を鳴らすと、幻視相手が線の細い小柄な青年に変貌していた。ふわふわと緩く流れる金色の前髪で
表情は隠れ、うっすらと筋肉を乗せた細身の白肌。美少年、そんな雰囲気をした幻視相手を目にした
メアリは、支配される歓びに柔らかな情愛を重ねた腰振りで、尻穴に埋もれた肉杭を甘やかす官能を
与えていき、またもや造作なく昇りつめてしまう。心地よい痺れが腰を這い、緩みきった体を石畳に
預けようとメアリが緊張を解こうとしたが、それを許さない幻視相手が重たい尻を強引に引き寄せ、
ガツガツと飢えた腰つきで尻穴を犯していく。
「あッ、あッ♪ あんッ♥ あぁあ! …………がぁ、ねーさんを欲しがってくれてるぅう♥ そんなに
がっつかなくてもぉ、ねーさんは…………のモノですからぁあ♪ あひッ、あひぃいッ♥♥」
貪られる歓びに下腹の疼きが熱を帯び、尻臀を打ち据える衝撃に腰を合わせて尻を跳ねる。何故か
相手の名前を呼ぶことができず、音をなくした息がそこを滑るが、些細のことに感じて気を止めず、
若々しく激しい腰使いに絶頂を重ねるメアリの瞳は情愛に染まりきった輝きに濡れていた。
「んふぅうう…ふひぃ♪ …………ったらぁ、あらぁ? あれぇ、御主人様ぁ♥ いつの間にこちらへ
いらした…あぁんッ♥♥ いきにゃりぃ、はげしッ…いひッ、いひぃいい!!」
幻視の美少年が姿を変え、銀色の長い髪を流し、艶めいた褐色肌のボンテージ美女がメアリの尻を
鷲掴みにして指先に力を込める。窘めるような手つきで尻臀を弾き、愛でるように撫で、両手を腰に
回して浮かせると、はじめて味わった快楽に惹きつけられたような激しい勢いで尻穴を蹂躙する。
「んふッ♪ いひぃいッ、ひぃんッ♥ 御主人しゃまぁ、御主人しゃまぁあんッ♥♥」
直腸の天井まで打ち込んだ肉杭を細かく前後させる射精間際の腰振り、かと思えば一転して肉杭を
豪快に引き抜き、長さを最大に利用しながら粘膜を掻き毟る大雑把なピストン、更には角度を付けて
粘膜を如意自在に突き回す暴力的な責めと手を変え色を変え、熟練の調教師を思わせる変幻の技巧が
執拗に尻穴を嬲り、メアリは何があったも絶頂させられて諸手の全面降伏を泣き叫ぶ。淫蜜の飛沫を
彼方此方に飛び散らせ、潮噴きだけに留まらずに勢いよく小水まで散らしてから力尽きた。
「はッ、はひッ、はぁあ…、………様ぁ♪ …………ぁ♥ 御主人様ぁ♪ にゃあ、わたくしは一人しか
いませんのにぃい、あひんッ♪ こんなぁ、おひりだけに一対三なんてずるいですよぉお? あはぁ、
あぁんッ♥ どうぞぉ、お望みのままにぃ、いひッ、イキましゅ、おひりでイキっぱなしぃい♥」
目紛るしく姿形を変える幻視相手に好き放題を許したメアリは、次々と愛しい相手から求められて
得意の尻振りを披露し、舌を転がしながら艶めかしく甘える声で喘ぐ。
思う存分に快楽を受け入れ、思う存分に奉仕を振る舞い、自ら変態的な快楽に底無し沼に嵌まって
いきながら、それでも恋する乙女の熱い眼差しで幻視相手を見つめている。触手奴隷の認識変換から
ガラリと方向性が変わってしまったが、今のメアリは体に染みついたドギースタイルで尻穴の快楽を
欲しがる情欲奴隷──言うなれば、極太触手を愛する者と誤認して尻を振る《倒錯雌犬》か。
これまでのトラップに嵌まりすぎて従順な姿勢はそのままに、元々は犯されすぎた疲労感で足腰が
立たなくなり、そうせざるを得なかっただけの四つ這いにも慣れてしまい、此処に来て書き換わった
新たな認識変換でドギースタイルが基本となったようだ。
「んッ♪ ど、どうしましたぁ? 分かりましたぁ、歩くのですねぇ? あぉおお…お、おぉんッ♥」
出し抜けに手足の束縛を解かれ、メアリは何事か判断がつかずに首を傾げるが、尻臀を押してきた
触手の意図を酌み取ってノタノタと歩き出した。幻覚の裏側で尻穴に奥まで埋め込まれた極太触手が
少しだけ抜けると、メアリの足取りを追い越す勢いでゴツンと直腸粘膜が征服される。
「あぉお…おッ、おほぉお…♪ きゃ、きゃうんッ♪ ひぎッ、わぉん♥ きゃん、わおぉんッ♥」
不格好に尻を突き上げた四つ足の姿勢を文字通りに雌犬として扱われて、メアリは嫌がるどころか
絶頂のタイミングに合わせて犬の鳴き声を真似して悶え鳴く。例え幻視であっても、愛しい相手から
そう扱われるのであれば当然と、ヤリたい放題されて嬉し涙の代わりに潮噴き絶頂をキメまくる。
鳴り止まない快楽電流に脳奥を灼かれ、絶頂に藻掻く手足を動かせなくなっても直腸粘膜の最奥を
ゴツンゴツンと抉られ続けるリードピストン。数えきれない、そもそも数えてもいない絶頂の連続に
体力が限界を迎えても、メアリは朦朧とする意識を奮い立たせて手足を動かした。
その後も極太触手の雌犬調教は手加減なく続き、階下に繋がる大広間に辿り着いても、トラップに
設定された拘束時間が限度に達するまで、メアリは延々と尻穴絶頂の快楽漬けに躾けられる。
肉杭と尻穴の隙間を漏れる汚らしい破裂音が、闇の中に何時までも木霊し続けていた────
極太触手のトラップは見事な攻め筋でメアリを絡め取り、天晴れな活躍を見せた!
■触手に四つん這いに拘束され、最も相性の良い極太触手で弱点を乱暴を責められ、完全に脱力しな
がら快感に完全屈伏してしまった…
†
B7F/リトライ【探索中】……
地下迷宮に潜ってから、これで何度目の失神だろうか。もはや《お約束》になってしまったのか、
メアリは目を覚ますと心身共の疲労感に体を揺すり、そして息を吐く暇もなく絶頂する。
寝ても覚めても、時間の流れも関係なく触手水着に弄ばれ、今回もまた目覚めの切っ掛けは強烈な
刺激の押しつけだった。メアリの意志などお構いなしに布地の下で白肌を撫で、充血して固くなった
性感帯の突起を扱き上げ、イキ狂わせるための刺激を押しつけてくる恐るべき《衣装》だ。
「おぉぉ…おふぅ♪ みなさまはどちらにぃ…んんッ♥ なにかぁ、大切なことが、あぅんッ♥」
土下座崩れの、床に頬を擦りつけて腰を高く突きだした格好でメアリは息を吐いた。両手は力なく
床に投げ出し、股間を這い回る絶頂の残響に痺れる腰がビクンビクンと宙を踊っている。
覚醒した意識は型破りな発情に支配されていて、体の異常を把握する時間すら与えられずに順応を
余儀なくされてしまう。それでも頭を働かせて状況に思案を巡らせると、触手に対する嫌悪と恭順の
境界が崩れた思考は平然と、目の前に鎮座する80センチほどの高さをした台座が門扉を開くために
必要なモノだと判断していた。台座は馬の背を模していて、奥側には長い首を思わせる石柱がある。
「はひぃ、これを跨げばぁ…あふぅ♪ いいのですねぇ? いったいどんな仕掛けがぁ…」
危険かどうか調べもせずに弱々しく右手を台座に伸ばしたメアリは、もたつきながら立ち上がると
台座上面の手前に股座を預ける。どうやら素材が違うのか、台座上面は人肌に似た体温と柔らかさを
備えていて、座り心地に問題はないように感じられた。
しかし、台座の横幅はメアリの腰幅に近く、中央に見える5センチほどの丸い窪み──おそらくは
腰を下ろす位置だろう──を跨ぎきるには、恥ずかしげもなく膝を開いてガニ股になるしかない。
地下迷宮を進むために必要なことだと信じて疑わない常識反転でも羞恥心は拭いきれず、メアリは
誰に見られているという訳でもないのに恥ずかしさを覚える。震える唇の口角が釣り上がり、緩んだ
糸目は薄い涙で潤み、誰がどう見ても羞恥しているようには見えない妖艶な笑みを浮かべているのは
気のせいだろう。
必要を感じない仕草で両手を頭の上に宛がい、膝を大きく開いて中腰のガニ股ポーズを決めると、
高さを合わせるために踵を上げた爪先立ちは足腰の負担が大きかったようで、メアリは脱力に任せて
台座の中心に都合良く座り込んでしまった。すると、まるで示し合わせていたかのように触手水着の
クロッチ部分がザワザワと波立ちながら布地に穴を広げ、丁寧に磨き抜いて赤々と輝く真珠の淫核と
ハリツヤの良い肉の厚みで閉じ合わさった赤貝を剥き出しにする。
「ふぅん♪ んん、どうなさいましたぁ? きゃう!? ああ、これで扉が開くのですねぇええ♪ おッ、
おほぉお…おぉんッ♥ おマメぇ、おマメにブルブルッ、はげしッ、ひぃい♪ ひぃいいいッ♥」
股座を目の細かいザラついた刺激で擦られ、大事な部分が晒されてしまってメアリが戸惑ったのは
一瞬のこと。触手水着と入れ替わりに股間を毟りながら淫核を押し潰した堅い刺激に全身を震わせ、
唐突にやってきた台座ごと揺らす猛烈な振動に淫核を嬲られて悲鳴をあげる。
メアリ本人にしてみれば弱点の一つでしかない、ある意味では非常に優れた性感の塊とも言える、
触手トラップが媚薬漬けと快楽漬けで丹念に育て上げた真珠淫核が壊滅的な暴力に曝され、メアリは
気でも触れたように頭を振り乱しながら悶絶の声色を鳴き叫んだ。
「あぎッ! ひぐッ…うぎぃいッ♪ あおぉおッ、おッ…おほッ♥ こわれりゅ! おマメが取れちゃ、
あはぁああ…あへぇえ!? 止めてぇ、止めてくださぁあいいッ! いひぃいい〜〜〜ッ♥♥」
万遍なく淫核を磨かれる狼藉めいた快感の押しつけに理性を投げ出した憐れな咆哮。尻を浮かせて
逃げようにも腰が痺れて力が入らず、それ以前に、停止ボタンがない快感電流の拷問に暴れて跳ねる
股座に振動がピッチリと貼りついていては逃げ場もない。気づかないうちに両足も台座に拘束され、
メアリに許されているのは終わりのない絶頂に狂わされて腰を振ることだけだ。
振動の発生源は台座の窪みから頭を出した、握り拳ほどの大きさを持つ瘤状の突起物だ。魔術師や
一部の好事家から電マと呼ばれる其れが意志を持ってメアリを責め立て、好戦的な振動で絶え間なく
絶頂を強制する刺激を押しつける。
「はやくぅ、はやく門を開けて…あひぃい♥ はやく、はやくイカせてくださぁい? いひッ、ちが…
あんッ、あはぁん♥ 止めちゃダメですぅ、門を開けないとダメなんですぅ♪ ですからもっとはやく
ブルブルしてくださぁいッ!!」
門扉を開くために台座を降りることは許されない。メアリは自分に言い聞かせて歯を食いしばり、
少しでも電マに耐えようと目の前の石柱にしがみつきながら、振動を欲しがる蕩け声を喘ぐ。
馬の背の台座に尻臀を乗せている時間に合わせて門扉が重々しく開いていくが、一秒ですら我慢が
できない快感の凄まじさに腰が跳ねると門の動きが止まってしまう。それを目にしたため、メアリは
電マに股座を押しつけて自滅するしかなかった。
「開門のためだから、もう少しの辛抱だ」そう祈りながら必死に電マの刺激に耐えるメアリだが、
ヨダレを乗せて熱気を喘ぐ唇から舌を垂らした淫らな表情は別の意図を浮かべている。尻臀で台座を
押さえる姿勢こそ同じでも、刺激に悶え跳ねる腰の角度を操って尻を揺さぶり、余すことなく淫核に
電マを擦りつけて快楽を貪る淫乱な笑みがメアリの美貌に貼りついていた。
疲れることを知らない電マの振動に狂喜し、体の中に収まりきらない発情で艶めく水蜜桃の尻臀を
前後左右に振りたくり、痴悦に嵌まったダンスを踊ってイキまくる。
「これはぁ、あぁんッ♪ 扉を開くためなのですからぁ、わたくしが歓んで…んふぅう♥ いるのでは
ないですからねぇ…えぇえ♥」
「きひぃ、ひッ♥ く、クレイトハム教のぉ…おぉん♪ おほぉ、大司教代理たる…わた、わたくしが
人知れずオナニーに狂ってるなんてぇ、そんなことないですからぁあ♥♥」
電マを気に入って恍惚に身を預ける行為の正当性を厚顔無恥に主張しながら、丸々と肥えた淫核を
擦り切らん勢いでメアリと台座を揺さぶる振動に感激の歌声を響かせる。電マの自慰を愉しむための
大義名分を振りかざし、馬首の石柱に潰れて歪んだ汗まみれの乳房を舐めしゃぶり、腰を跳ね回して
重たい尻臀を台座に打ちつける尻振りに没頭する。
「ふッ、ふぅう…んふッ、ふぅん♥ あぅん? もぉう、お仕舞いですかぁ……」
普段の貞淑ぶった雰囲気など垣間見ることもできない淫婦の喘ぎ声が上下し、物足りなさの色濃い
嗚咽を漏らしながら盛大に淫水を塗りつけて湯気立つ股座に意識を向ける。そこに電マの姿はなく、
刺激を失った残念さに首を振ると足枷から放たれた足を伸ばして台座から降り立つ。
明け放れて随分と放置されていた門が静かに見守る中、メアリが久しぶりに二本の足で立ったのも
数秒の出来事で、両手をぶら下げながら前屈みになると石畳に手と膝をついて四つ足に戻った。
「もうそろそろぉ、ダンジョンの最下層に着きたいですねぇ。あふぅ? でもぉ、そうなると少しぃ、
とてもぉ? 勿体ないような気もしますぅ。んぁ♥ 触手水着サマもそう…んッ、思われてぇ?」
水着の形を変えて括り出された乳房をブルンッと揺らし、石畳に乳首が擦れる気持ちよさに糸目を
薄く開くと尻臀を持ち上げる。それは背後から犯されたがっているような姿勢だが間違っておらず、
触手水着の股座は腫れて収まらなくなった淫核を弄ばれるだけで、柔肉の堅扉を緩く開いた一本筋と
少ない皺を痺れ疼いてヒクつかせる卑穴を見せつけていた。
淫核責めの自慰でメアリの快楽溺れを躾なおした電マ開門装置の活躍は目覚ましいものだった!
■扉を開けるためには、扉の前にある台座の穴に自ら秘部を押しつけなければならない…
秘部を押し付けると、その状態で両脚を拘束され、穴から出てきた電マが弱点に強烈な振動攻撃!
14回もイかされてしまった!
†
B8F【探索中】……
淫核の疼きを触手水着に委ねて細やかに腰を跳ねながら階段を抜けると、メアリを迎え入れたのは
複雑に入り組んだ回廊ではなく、小さな、メアリの副業でもあるカジノの更衣室ほどの部屋だった。
「ここは、んん♥ ボーナスエリア……でしょうかぁ? かなり奥まで来たはずですけどぉ、まだまだ
先はぁ、ぁあんッ♪ 長いぃ…いひッ♥ のでしょうかぁ…」
新たに植えつけられた性癖を弄ばれる喜悦で言葉が途切れ、喘ぎ喘ぎで吐き出すと狭い部屋の中を
見渡して前足を踏み入れる。何も置かれていない床を挟んで奥に階下に続く階段が見えているため、
簡単に通過できると気が緩んでいたのかもしれない。気の緩みというよりは、頭の中からも体からも
離れることのない濃厚な発情に思考が流されていたのかもしれないが、突き上げた尻臀を振りながら
触手の刺激に悶えていたメアリが注意力を失っていたのは事実だった。
ただし、今回のトラップばかりは愚行を重ねるメアリでなく、布地の内側でウゾウゾと蠢きながら
分泌した媚薬を塗りつけていた触手水着に降りかかった不測の事態だった。
『……!?……□#&@…%○?+↑……!…!!……』
「んぁあッ♪ いかがなさい…いぃいいッ、ひぃいんッ♥ あッ、ああ、あぁああッ!!」
人の言葉でない奇怪な空気の振動の産物。触手水着の断末魔。それに重なるメアリの悲鳴。
緩やかな愛撫の淫核責めで発情を翻弄していた触手の刺激が矢庭に荒ぶりだし、淫核の付け根ごと
吸引するように包み込んで全体を扱き立てる鋭い愛撫に変わり、メアリは騙し討ちの絶頂を喰らって
思いきり腰を跳ねさせた反動で前のめりに体勢を崩した。
「はぅんッ♪ くぁあ…あッ、どうなさい…いひッ、ひぃい♥ 落ち着いてくださいませぇえ♥♥」
床石に爪を立てて藻掻き、曲げた膝を伸ばして尻臀を突き上げ、快楽に喘ぎながら支配者の暴走を
宥めようと声を掛けても、返ってくるのは癇癪を起こしたようにざわめく淫核責めの仕打ち。同時に
腹部と背中を締めつける愛撫の波が引いて腰回り──下腹と尻臀に集約していき、与える刺激の色も
至極の快楽からメアリを苦しませるだけのモノに変わっていく。
メアリを快楽に溺れさせてきた触手の愛撫が硬質な振動に変換し、しつこく情欲を塗りたくられて
無残に腫れあがったままで元に戻れない真珠淫核に狙いを定めて責め立てる。
「いひぃいッ!? いッ、イけなぁい? なんでぇ、イカせてッ、イカせてくださぁいッ!!」
瞬く間に登り詰めそうになったメアリが絶頂の瞬間に腰を跳ねようとして、期待した歓喜の感覚を
味わえないどころか何時までも昂ぶらされていく発情に藻掻き苦しむ悶絶の悲鳴。
それもそのはず。触手水着の影も刺激も其処になく、取って代わって腰骨の高い位置から超鋭角に
切れ上がったサイズも面積も小さなマイクロハイレグブルマが貼りつき、内包する複数のローターで
淫核を左右と裏側から粘着質な振動を加えて一切の絶頂を許さないからだ。
「おかしくなりゅうッ! んふぅうッ、うぁああッ! ゆるひてぇ、ゆるひてぇえ!!」
絶頂という感覚が麻痺してしまって、頭の中で際限なく連鎖する快感の爆発に理性を振り回される
メアリは絶頂を禁止された淫核縛りに許しを懇願しながら、一心不乱に股間を毟ろうとする。
しかしながらハイレグブルマの陰惨陰湿な魔力が快楽神経に作用して、メアリが自慰に耽ろうとも
絶頂まで辿り着かせずに、理性を保たせながら無慈悲な催淫振動で発情を焚きつけていく。メアリの
感覚を掌の上で転がしてネチこく操り、絶頂が近づけば振動を弱めて生殺しに追い込み、それでいて
狂おしいほどの発情を薄れさせずに情欲を滾らせ続ける寸止めの悶虐。
これまでのトラップで、どれだけメアリが拒絶しようと──ほとんどが許容していたとして──も
ひたすらに絶頂を叩きつけて快楽を貪ることに拒否感を失わせ、快楽の虜に堕としてからの反転。
肉を乗せながらしっかりとくびれた蜂腰から股間に流れる急角度の正面、淫らな柔肉が張り詰めた
豊満尻に持ち上げられて小さな逆三角形の布地を臀裂の上に見せるだけの背面と、本来の見た目から
逸脱したハイレグブルマの魔力は非道な責め苦を其処で終わりとしない。
果てる感覚を与えることなく意識の底にプールして欲求不満を募らせるだけ募らせ、何をするにも
快楽を欲しがる淫欲の奴隷に躾けてしまえば、階下で待ち受けるトラップで溜まりに溜まった欲望を
吐き出したメアリがどうなるか。今でさえ快楽に溺れることに抵抗を失って、穴という穴と犯される
淫乱極まりない歓びを受け入れてしまっているというのに────
「くぁああッ、あひッ、おマメぇ…虐めないでぇ♥ はひッ、イキたぁい! イカせてくださぁい!!」
「これ以上焦らさないでぇえ! お願いしましゅうッ、本当に狂っちゃいますぅうう!!」
ローターに取り囲まれた淫核を毟ろうと指を走らせ、感覚の発露が思い通りにならないストレスに
メアリは無我夢中で髪を振り乱して藻掻き鳴く。いくら懇願しても、いくら自慰に指先を動かしても
絶頂は夢想に終わり、発狂しようにも魔力で自我を制圧されてしまっては打つ手もなかった。
辺りを見渡してもハイレグブルマをどうにかできそうなモノは見当たらず、この場に立ち止まって
鳴き叫んでいても埒が明かない。絶頂寸止めの拷問に乱されながらも打開策を模索し、股間を弄くる
両手を太股に挟み込んで立ち上がると、メアリはビクンビクンと忙しなく腰を跳ねさせながら回廊を
進んでいく。その足取りは亀よりも遅く、先に辿り着くまでにどれだけの時間を有するか。
仄かな魔力光に照らされた回廊を、苦しげで切なげで淫らな懇願の声が響き渡る────
触手スクール水着の後釜に納まったハイレグブルマの寸止め劇は致命的な効果を発揮した!
■強制着替の罠だ!
クリ部分に寸止めローターが付いたハイレグブルマを着せられ、脱ごうとしても呪われていて
脱げない!何度も何度も寸前で止められる…
†
B9F【探索中】……
「くッ、ふぅう…うんッ、この回廊に何かぁ、着替えを解除…ふひッ、する仕掛けがあればぁ…」
寸止めローターの振動に一段を降りるにも悪戦苦闘して長い階段を下りきると、巨人か何かに頭を
揺さぶられているような激しい目眩に苦しみながらメアリは周囲を見渡した。
残念ながらメアリの助けになるモノは見当たらず、前後不覚な性感の酩酊を濃くする無駄な時間が
増えただけに終わる。発情で茹だった頭が酸素を欲し、五月蠅い嗚咽を吐くだけで、官能に火照った
肌を空気が撫でるだけで、波の低い絶頂感に追いやられるギリギリで達することができず、注意力も
判断力も失った状態では周囲を警戒することなど不可能だった。
メアリの頭の中は助かる手段よりも『今度はどんなトラップが狂わせてくれるだろうか』『触手なら
好きなだけイカせてくれるのではないか」と爛れた願望ばかりで、足下に隠された危険なスイッチに
気づく余地など一ミリたりも持ち合わせていない。
《カコ……》
素足を乗せた床石が僅かに沈み、瞬時にして周囲から薄暗い回廊の光景が失われる。
「な、何が起きたのですぅ!?」
何事かと慌てたメアリの頭上から無数の照明が降り注ぎ、視界の全てが白色になる閃光の眩しさに
狼狽えて両手で目元を押さえる。掌の影に薄く開いた糸目で辺りを探るが急激な光源の変化に反応が
追いつかず、純白の世界が広がっているだけだったが、危険性を孕んだ緊急事態に理性が僅かに力を
取り戻していた。
「眩しい…ですぅ。でもこれはスポットライトぉ…? ここは闘技場でしょうかぁ」
視線を上に向けると幾つもの丸い光源が目に入る。少しだけ照明に慣れてきたようで、うっすらと
目に映ってきた光景は見覚えこそ記憶にないが、確かに口にした場所の雰囲気を持っていた。
メアリを中心に石畳が敷かれた十メートル前後の円状ステージが広がり、その周りを天井まで届く
ドーム状の金網が張り巡らされている。目を凝らせば、金網の奥に幅のある階段状の観客席と大勢の
観客らしき人影まで見えた。
これを闘技場と呼ばずして何と呼べばいいのか。
ようやくメアリは自分がテレポータートラップに掛かってしまったのだと理解する。
「あらあら、これはまた美味しそうな挑戦者ですこと。でしたら丁寧に調理して、最高の一品にして
差し上げませんとね?」
背後から聞こえてきた、妖艶な色気で嘲笑めいた女の声。聞こえた声は十分な距離を感じたが妙に
耳元をまとわりつき、淫靡な気配がゾクリと背筋を震わせる。
身の危険を感じたメアリの足が時と場所を選ばないローターの刺激にもたつき、遅れて振り向いた
無防備な体勢に魔力の衝撃波が突き抜けた。
「きゃあッ!? い、いまのは何をぉ…おほッ? んひぃいいいいッ!?」
「まだ攻撃したわけでもありませんのに。もしかして気配を当てられただけで白旗かしら? 流石に
それでは面白くありませんくてよ?」
強烈な淫気に下腹を灼かれて身悶えるメアリと、それをからかう女の声が交差する。光量を下げた
照明に視力が落ち着いたメアリが腰をビクつかせながら構えを取ると、薄く青みがかったシルバーの
ロングヘアを踊らせ、パピヨンマスクの下で煌めく妖しげな金色の瞳に血色をした厚ぼったい唇と、
目元が隠れていても間違いない美貌の持ち主がニマリと笑んだ。女自身が放つ濃厚な色気を強調する
白エナメル製のボンテージアーマーにロンググローブとピンヒールのロングブーツは女王のオーラを
醸し出している。ただし本物の女王ではなく《夜街の》と冠がつくが。
(ここで戦う訳にはいきません。何か、彼女に戦意を収めてもらうには……)
戦う以外に選択肢がなくとも状況を受け入れられず、更には武器も防具も持たないメアリは自分の
不利に固唾を飲み、半歩半歩と無意識に後退りしていた。
『──今宵もこの時がやってきたッ! すでに挑戦者はステージに上がっているがなんだありゃあ?
オレの目がどうかしたのか。武器を持たずは格闘家か魔導師か、戦闘力は未知数でもそのパイオツは
ホルスタイン! ケツもデカいぜ、ハイレグブルマ痴女ォオ!!』
メアリの甘い考えを打ち砕く、不名誉なマイクパフォーマンスが大音響で闘技場を痺れさせる。
『迎え撃つのは我らがチャンピオン! 今日はどんな責めで挑戦者を堕としてくれる? オレも一度は
御相手したいぜ。さぁさ、お前らご唱和よろしく、マダァァム・リリィイイッ!!!』
続いてチャンピオンを紹介したマイクパフォーマンスが一斉に湧いた大喝采に飲み込まれた。
闘技場を震撼させる声援はチャンピオン一色で、メアリを応援する声は聞こえない。あからさまな
アウェー感とはいえ、そんなことをメアリに気にする余裕はない。体も心も情欲の炎に焦がされてる
だけでなく、メアリは魔法を使うために必要なマナが枯渇しているのだ。
このような状況だというのにハイレグブルマは寸止めの刺激を与えていて、戦う力も残っていない
メアリに絶望を塗りつける。
(何か、何か取れる手はないのですか? このままでは……)
意識を強く保たなければ耐えることのできない発狂寸前の感覚に抗い、まだ頭の中では場の空気に
飲まれない手段を講じながら、メアリは目の前のボンテージ女に、そして観客の中にも救いを求めて
糸目を走らせた。
此処が敗北者の醜態を愉しむ下卑た目的の変態闘技場と知っても、下準備も何もなしでステージに
立たされていてはどうしようもない。何もかも理解の範疇を超えていて、この場に降り立った時点で
メアリには最悪の、想定した最悪の更に下を往く結果しか想像できなかった。
こんな状況で戦える訳がない。
どう足掻いても辱めを受ける未来しか見えない。
その姿を大勢の観客に見られてしまう。
同時に自分が其れを望んでいるように喉が鳴り、咄嗟に意識をボンテージ女に向け直すが、
「余所見はいただけませんわ。《ツインマジック》エクスタシー♪」
「ひぐッ♥ ふッ、お待ちくださぁ…あひッ♪」
不意打ちに近い先制攻撃で放たれた二連発の衝撃波がメアリの下腹をシェイクした。《速射魔法》の
能力を合わせた発情魔法の重ね撃ちはメアリの魔法耐性を他愛なく貫通し、すでに堕ちるところまで
堕ちている劣情が限界を越えて荒れ狂う。
魔法で打ち据えられた下腹から止めどなく迸る発情の衝動に膝が落ち、転びそうになるのと堪えて
石畳に手をついたメアリに戦意は残っていない。そもそも最初から戦うつもりなどなかったのだが、
ボンテージ女を交渉の場につかせようとする意志さえ崩れていく。
せめて絶頂できれば少なくとも寸止めの苦しみから解放されることができるのに、そう考えた裏で
頭に浮かんだのは、果たして本当にそうだろうかという素朴な疑問。
ハイレグブルマの寸止め拷問は常に作用していて、余計に悪循環を生むのではないかという不安が
メアリを躊躇させて行動を鈍らせた。
「ぼうっとしている暇はありませんくてよ? 《トリプレットマジック》コンフュージョン♥」
またもや《速射魔法》による奇妙な意識の乱れが三重の波になって意識を歪ませる。
「んん、これはもしやぁ、先ほどのとおなじぃ…? あ…うぅう……」
高度の魔法防御を持つメアリの耐性が全く効果を発揮することなく、完全に嵌まった意識の混乱に
視界がぐにゃぐにゃと歪んでいく感覚に囚われてしまう。同一の魔法を重ね掛けされた作用で効果が
最高深度に達し、メアリは何をされても対処することができないレベルで混乱している。
最初にボンテージ女から声を掛けられた時に感じた違和感。それが混乱を誘発する精神魔法だった
ことを理解しても手遅れで、メアリは完全に思考停止してしまった。もし魔法に抵抗できていれば、
目の前の女が《人間》ではない何かだと気づけただろう。
そう、ボンテージ女が行使した力は、人の手ではあり得ないのだ。本来、《速射魔法》で二重詠唱が
可能な魔法は《第六位階》までで、《コンフュージョン》はその上に存在する《第七位階》だ。
更にいえば《速射魔法》では魔法を《三連射》することなどできない。それを可能にし、メアリの
持つ魔法耐性を軽々と突破できる上で、不要な四発目を重ねたのは格の差を見せつけるためか。
それが意味する結果をメアリは知る由もないが、この場にいるメアリ以外の全てはボンテージ女の
正体を当然ながら知っている。
《サキュバス》──それも超級の。あらゆる能力が最大に達し、人の持つ魔力の遙か上の高見から
見下ろすことを許された超越者。
ボンテージ女、マダムの瞳が妖しく煌めいた。
「……うう…ん…あ? あえぇえ?」
「あらあら、本当に呆気なかったですわね。でも、お楽しみはこれからですわよ? これからアナタが
見る世界はどうかしら、ヴァイブレーション……ヴァイブレーション……ヴァイブレーション♪」
「おッ♪ おほぉお!? あひぃい…ひんッ♥ くあぁあ…あんッ♪ あへぇえええッ♥♥」
物理的な抵抗だけでなく精神的な抵抗まで失って、だらしなく開いた唇からヨダレを垂らしながら
色ボケした嗚咽を漏らすメアリが壊れたように尻を踊らせ、プシャプシャと潮噴き絶頂を繰り返して
石畳に倒れる。自慰では絶頂できなかった寸止め地獄の束縛から解き放たれ、抑圧されていた感覚が
今こそと何の制限もなくメアリをイキ狂わせていく。
「いひぃい♥ またぁあ、あひッ、おなかぁ…あかちゃん袋を揺すられてイキましゅうッ♥」
繰り返して唱えられた発情魔法に大きく仰け反り、短い潮噴きを散らして達し、絶頂に酔い痴れる
トロトロに蕩けた甘ったるい声。快楽に右足を投げ出して仰向けに寝そべると、はしたないガニ股で
腰を上下させながら情欲の刺激を欲しがる熱視線でボンテージ女を見つめる。
「マダムさまぁ♥ わたくひの完全敗北ぅ、あひんッ♪ 敗者の掟でぇ、完全屈服でぇす♪ どうぞぉ、
勝者の権利をおたのしみくだしゃいませぇえ♥」
取り戻したばかりの正常な意識も再び淫欲の泥濘に真っ逆さま。趣の違うトラップに掛かった際に
身についた《雌犬》の記憶が働いたか、メアリは両手を曲げて首元で握り拳を揃え、ガニ股で下腹を
晒す服従のポーズを取っていた。
ハァハァと喘ぐ荒い嗚咽は粘質な音色で、一息ごとに情欲が濃くなっていく様子が丸わかり。
「うふふ、なかなか良く躾けられた雌犬のようですわね。このダンジョンに踏み込むなんて、元から
家畜の素養でもあったのかしら? それでは、まずは邪魔な其れを──」
ボンテージ女がパチンと右手指を鳴らすと、メアリの腰を包んでいたハイレグブルマが跡形もなく
消え失せる。ふくよかな肉づきの恥丘が織りなす筋の上端で包皮から剥き出た小豆ほどの真珠淫核が
露わになると、気をよくしたらしい笑みを浮かべたボンテージ女は長い舌で舌舐めずり。
その仕草だけでメアリは官能に沈み、ゆるゆるとした動きで腰を上下させる。
「まずはしっかりと解してあげませんとね。《マキシマイズマジック》テンタクルスーパー」
ボンテージ女の足下に描かれた青白い多重魔法陣が即座に効果が発動した。メアリの影から太さも
形状も一致しない無数の触手が噴き出し、両手両足だけでなく首や腰にも絡みついて尻を浮かせると
左右の手首と足首を合わせるように体を曲げさせる。
逆さまになった股間と尻穴が良く見える屈辱的なまんぐり返しでステージに磔にされたメアリが、
これから自分がどんな目に合うのかと期待するよりも先に陵辱ショーが幕を揚げた。
「あはぁあッ! ひッ、もうイッちゃう…んひぃい♪ あッ、あぶぅ…んッ、んじゅうう…ふッ♥」
乳牛の豊かな乳房が締め上げられ、群がる触手の絨毯から揉みくちゃにされながら乳首を扱かれる
喜悦に喘いだ唇に潜り込んだ極太触手に悲鳴を奪われる。それでもメアリは嫌がる素振りも見せず、
頬を窄めて極太触手を吸い立て、喉の小さな輪を伸び縮みさせて触手の先端を締めつけ、愛おしげに
しゃぶって触手の逞しさを味わう。
天井に向けて突き出された股間でも蚯蚓のような触手が淫核に群がり、膣肉と尻穴を串刺しにした
二本の極太触手が交互に、或いは同時にズブズブと柔肉を抉る汁音を響かせている。
「んぶッ♪ ふぅん♥ ふッ、じゅるるッ…うぶぅう! ふぶぅううんッ♥♥」
引っ切りなしの絶頂でメアリは腰を振り回しながら、蕩けた表情や歪に搾られた乳房に淫蜜の雫を
噴き溢してイキ溺れていた。唇も乳房も淫核も膣肉も尻穴も、ありとあらゆる性感帯が触手の支配に
置かれ、身も心も絶頂の狂喜一色に染まりきったメアリがボンテージ女に感謝の眼差しを向ける。
それ以上に、より激しい快楽をねだる情欲の輝きが蒼眸を潤ませていた。
「あらあら、もっと欲しがるなんてドスケベ過ぎますわね。まあ、十分に解れたようですから……」
メアリの痴態を見下す金色の輝きが瞬く。面白いオモチャを手に入れたことを子供のように歓び、
その実は残忍な加虐性を秘めた笑みを浮かべるボンテージ女が自らの下腹に右手を当てた。
「これを味わったら二度と地上に戻りたくなくなりますわよ? どこまで我慢できるか、ああいえ…
我慢する気はありませんわね♪」
愉快げな声で笑いながらボンテージのショーツを開くと、髪色と同じ色で小さく整った茂みの下で
円を描いた掌を浮かせる。すると、掌を追って陰部から赤銅の鈍色をした、横幅の最大が五センチは
あるだろう中太りした肉厚の陰茎がヌルリと生え出てきた。
陰茎の最大径より極太のカリをえげつなく開いた亀頭を乗せた其れが、ヘソまでつきそうな勢いで
反り返りながら長々しい全長を誇らしげに見せつけると、やや遅れて表面に小さなイボがボコボコと
幾つも浮かびあがる。
人の其れと似た形状を持ちながら、人の其れとは異質すぎるグロテスクな剛杭を目にしたメアリが
倒錯した恍惚で喉を揺らすが、驚きの目を見開いたのは直後のこと。先端でパクパクと喘ぐ鈴口から
糸を引いた先走りが頬に垂れ落ちてきて、鼻腔に漂った濃い雄精の匂いに脳奥を疼かせながら細めた
視線の先で、剛杭の付け根に瓜二つの其れが生えていたのだ。
理解ができないと糸目を瞬かせるメアリの戸惑いをよそに、頭上からまんぐり返しの背中に位置を
変えたボンテージ女がメアリの尻臀を、むんずと鷲掴みにする。
「天国に。いえ、この場合は地獄かしら? まあ、どちらでも同じですわ。これからアナタをステキな
世界に連れて行って差し上げますわね♪ 二度と戻らせてあげませんわ♥」
ニタリ。そんな音が似合うおぞましい狂相。
身の毛もよだつ変化を目にしたメアリが我に返って腰を暴れさせるが、そんなことは些細なことと
気に掛けもせずにボンテージ女は腰を下ろすと二槍の剛杭も切っ先を下に向け、それぞれをエモノの
ヨダレ塗れな肉穴二つに突きつけて──
ズブリともヌボリとも、ともかく重たげな肉音を立てると、その音を引き連れて肉穴の最奥の奥を
目掛けて躊躇なく沈み込んだ。
「うべぇええッ!? おごッ、ふひぃいッ♥ あがッ…あッ、あへェ♪ はッ、はひぃ!?」
ゴリ押しの圧力で窮屈な粘膜筒に埋め込まれた二本差しの重苦しさに理性が引き千切れ、絶頂とも
鈍痛ともメアリが認識できないうちに悲痛な音を喘がされた。メアリの下腹にボンテージ女の下腹が
勢いよくぶつかり、剛杭を根元まで腹の中に収めさせられた悪魔の所業。
メアリは悲鳴すら発することができず、触手に縛られた両足を伸びきらせてビクンビクンと壊れた
痙攣を走らせているだけだ。
「とても良い締め付けをしてくれますわね。今まで触手経ちに犯されてたとは思えませんわ?」
隙間なく植えつけた剛杭を膣肉と直腸の焼け爛れた粘膜が、これでもかと押し広げられていながら
複雑な蠢動でキュンキュンと締めつけてくる心地よさにボンテージ女が驚いてみせた。
其れに応えるように両方の入口は剛杭の根元にガッチリと食いつき、コリコリした肉襞が密集した
膣肉は優しく握り締めるように、ネットリした粘膜が蜷局を巻く腸壁は激しく飲み込むように蠢き、
ともするとボンテージ女を熱愛する乙女のように打ち震えている。
「あはッ♪ ありがと…ふッ、ございますぅ♥ これでもぉ、め、名器自慢で御座いますのでぇ」
一方的な魔法戦で敗北した仕返しではないが、破廉恥な自慢事では簡単に根を上げたくないという
誤った自尊心で息を吹き返したメアリが即堕ち寸前の堪え顔で頷く。醜怪な形状の剛杭を責め立てる
一方で腹の中を押し広げられ、気が気でない焦燥感を誤魔化しながら下腹に力を込めるが、
「それではワタシも勝負を仕掛けさせていただきますわね。ほら、いきますわよ?」
「え? ちょっと待ってぇ、お待ちくださひぃいいいッ♪ いぎぃいッ、あへぇえええ♥」
言うが早いか宣言通りにボンテージ女は腰を引き、陰茎に貼りついた粘膜ごと引き抜くようにして
剛杭を持ち上げる。ゴリゴリゾリゾリと無数の瘤が粘膜を掻き毟りながら引きずり、絡みつく柔肉に
苦労も見せずに亀頭だけを残したところで腰を止めた。
メアリは今し方の挑戦的な態度をアッサリと翻し、だらしのないアヘ顔で意識を飛ばしてしまって
いるが、ボンテージ女はまだ半周しかしていない一ストロークを再開する。
「おごぉおッ!? ぐぅう、んひぃいいッ♥ おなかがぁ、おなかが抜けちゃふひぃいッ♪ こんにゃの
勝てるわけありませぇんん〜〜〜〜ッ!!」
「あらあら、ようやく一周したばかりなのに降参は早くてよ? これからが愉しみでしょう」
たった一回のピストン。それも非常に緩慢な動きでの抽挿だというのに心が折れたのか、メアリが
諸手で白旗を振り上げた敗北宣言を叫ぶ。
しかし、ボンテージ女はそれを聞き入れず、一呼吸の間を置いてから蹂躙を開始した。
メアリ自身は降伏していても剛杭を頬張る膣肉と腸壁は戦意喪失していないらしく、人外の異物を
搾り取ろうと粘膜を蠢かせている。それでも防戦一方か、防戦にも届かない抵抗でしかない。
「うぎゅうッ! ふぎぃいッ♪ あぐッ、降参でしゅッ、降参しましたからぁあ! 覚えさせないでぇ、
こんにゃの覚えたらダメになりましゅッ!! 戻れなくなりますぅうッ!!」
「あら? ワタシ言いませんでしたかしら、二度と戻さないって。それにアナタも言ったでしょう?
勝者の権利を愉しんでくださいって」
「やぁあッ! あれはぁ、わたくしじゃない何かが口にさせたんで…んにぃいいいッ♥♥」
「一つ、言っておきますわね。ワタシはウソは嫌いなの。これはウソ付きさんのお仕置きですわよ。
気も飛ばさせませんから、お好きなだけ壊れるまでお逝きなさいな♪」
「ああ、壊れても止めませんけどね」そう付け足してボンテージ女が腰を跳ね回す。触手のベッドに
寝かせたメアリを跨ぐように右足を動かし、互いの両足で体を挟み込む格好で剛杭を打ち込む角度を
変化させてゴズゴズと容赦なく。
膣肉と腸壁の壁という壁を亀頭で抉り回し、瘤塗れの中太りした陰茎で掻き毟り、子宮口を手荒く
押し広げて子宮の奥まで穿ち、直腸天井の壁を打ち据えて臓腑を攪拌する暴虐的なピストン。
メアリの理性が原型を留められなくとも構わないと、ボンテージ女は滅茶苦茶に剛杭を打ち込んで
敗北者を蹂躙する。性のテクニックなど振るうのも面倒なほどにメアリを貪ることに熱中していて、
緩急もリズムもない杭打ちの乱打でバチンバチンと下腹をぶつけ合う。
情欲を昂ぶらせることが目的ではない、どこまでも絶頂を打ち込むことに特化した剛杭の串刺しに
メアリは骨抜きにされてしまい、もはや完全無欠な剛杭の虜。
『おおっとぉ! 挑戦者──ハイレグブルマ痴女はもう動けてないぞ! これは決まりだ、ウィナー!
マダァム・リリィイイッ!!!』
『今宵も闘技場のチャンピオン、マダム・リリィ様が最高にホットで! 最高にクレイジーなバトルを
見せてくれたぜ! だがショーはこれから、ハイレグブルマ痴女はどこまで見せてくれるかな!!』
勝利者であるボンテージ女の勇姿を褒め称えるマイクパフォーマンスが闘技場に響き渡った。
そして、金網の向こうで興奮を波立たせて異様な熱気を滾らせている観客も、敗北者を手に入れた
勝利者が見せてくれるはずの奴隷調教ショーを期待して腹に響く手拍子を重ねている。
「そろそろかしら? さ、それじゃアナタ? ワタシのことを女王サマとお呼びなさいな。しっかりと
名乗りを入れて、アナタがどうなったかを宣言なさい?」
体感にして一時間ほどが過ぎたろうか。しかし、メアリを心から屈服させて快楽の虜に堕とすには
十二分過ぎる時間で拷虐を尽くし、勝者宣言を受けたボンテージ女が淫蜜で化粧した剛杭を最奥まで
打ち据え、ボロ布のように草臥れきってイキ溺れの痙攣を浮かせるメアリに命じる。
ボンテージ女の呼びかけに、視界を彷徨わせて朦朧としていたメアリの腰がビクリと大きく跳ね、
消耗しきって細切れになった嗚咽で喉を揺らしながら頷いた。
「お、お集まりのみなしゃまぁ…あん♥ わたくしぃ、パイオツホルスタインのぉ…おッ♪ ケツデカ
ハイレグブルマ痴女のメアリはぁ、女王さまに完全屈服ぅ、快楽の虜にしていただきましたぁ♥」
「よく出来ましたわ。それでは観客の皆様も期待なさってますから、これより時間無制限でアナタを
完堕ち奴隷に躾ける調教ショーを開いて差し上げますわね♪」
自分が何を言わされているのか分かってない虚ろな眼差しで、マイクパフォーマンスで紹介された
名乗りを自分のモノにしたメアリは惚け顔は知性の欠片も残していない。
新たなオモチャをどう躾けていくか、ボンテージ女は色々と妄想しながら改めて観客に手を振って
勝利のアピールをした。
「ああ、本当に愉しみですわね。皆様のためにもたっぷりと無様な姿を晒してくださいな」
■転移の床を踏んでしまい、闘技場に転送させられた!
レズサキュバス(LVカンスト)と戦闘になり、エッチな技や魔法で遊ばれ、快感に完全屈伏しても
理性がトんでも止めてもらえず、111時間もの間イかされ続けた…
†
観測室/
「こりゃあかんのぅ。やはり被験者が保たんかったか」
無数の魔導水晶を展開した観測室で、嗄れた老人がヤレヤレと首を振る。
「というかアレじゃの。欲に脆すぎて全く参考にならんかったわ。仕方ない、他に被験者を探すか、
それとももう少し仕掛けを弱めてみるかのぉ」
「ともかくオープンは延期じゃの。さて、回収してやらんと流石にマズいことになるか」
魔導水晶の一つを操作してモニターに映していた中継映像を切断してから、老人は静かな足取りで
部屋を出て行った。
被験者を保有する権利を盾に無茶をする闘技場の支配者との交渉は、老人が彼の大魔導師といえど
中々に骨が折れるものだったという────