メアリ#05「隷属」

 

 

 媚薬の中で数えきれないほど果てさせられて気を失ったメアリは、朝になると刺激されても意識が

戻らないほど衰弱している間にメイド達の手で媚薬樽から出されて寝室に運ばれる。

 媚薬に濡れた体を拭かれ、髪を整えられていても眠りに落ちているが、メイド達の手が触れる度に

反応してしまう体は眉間や腰を小刻みに震わせてしまう。そんな様子も気にすることなくメイド達は

メアリを着替えさせていき、最初に繊細な刺繍が入った純白のガーターベルトを腰に巻くと、白くて

すらりとした両足に同じく純白のストッキングを履かせてクリップで留める。その間に別のメイドが

色を揃えたシルクのロンググローブに腕を通し終えると、最後は高価なシースルー素材を惜しみなく

使用したドレスを着せていく。

 首の後ろにリボンをあしらったホルターネックで胸の谷間を開いた胸元は、シースルーの布地から

豊満な乳房の先端でピンッと尖った桃色の突起まで透けさせる卑猥なデザイン。細い腰を引き締める

コルセット部分はシルクに薔薇の刺繍が美しいが、そこから足下まで包み込むはずのスカート部分は

胸元と同じくシースルー素材で、しかも前も後ろも開いていて内股を剥き出しにしている。ドレスを

着せた時に身につけさせられたショーツも猥褻極まりなく、純白のレース地に清楚さを演出したかと

思えば股間の部分が丸出しになっている下着の意味がないものだ。

悪趣味な花嫁衣装を纏ったメアリを天蓋付きの豪華なベッドに寝かせると、足並みを揃えて次々と

出て行くメイド達とは別に一人だけ残ったメイドが、無言のまま膝を開かせて最後の仕上げを行う。

「んふッ…」

 男根を模した淫具に尻を突かれ、意識のないメアリの口から呻き声が漏れる。感度が増した尻孔が

突然の刺激に怯えてキュッと窄まろうとするが、メイドは尻孔の抵抗も構わずにバイブを無理矢理に

捻り入れていく。最初は必死に閉じていた窄まりも圧力に負けて先端を受け入れてしまえば、冷たい

感触の塊をズブズブと咥え込んで、直腸を押し広げる異物に尻孔に栓をされてしまった。

 全ての仕事が終わり、そそくさとメイドが部屋を出て扉を閉める。

 

 遠くに聞こえる鳥の鳴き声。

 ステファノの別荘に連れてこられてから、もう何回目の朝を迎えたのだろうか。ひたすら性奉仕を

覚え込まされ、快楽を押し込まれる調教で心を塗り替えられていく淫虐の日々。

 すでに時間の経過すら把握できなくなって久しく、自分が何者なのかさえ忘れてしまいそうなほど

メアリの意識はズタボロになっていた。それでもまだメアリには手放していない記憶がある。

 これから向かえるはずだった幸福の時を一緒に過ごすと誓った相手の存在。心の奥底に刻み込んだ

最愛の男だけは、どれだけ体を穢されても、どれだけ心を砕かれても決して忘れなかった。

 

 笑顔を思い浮かべるだけで、悪夢の日々を耐えることができる。

 言葉を思い浮かべるだけで、絶望の中でも生きていられる。

 未来を思い浮かべるだけで、ひび割れて砕けた心の欠片を繋ぎ直すことができる。

 

フリッツ──

苦楽を共にした男。恋人となり、伴侶となり、これからを二人で生きると誓い合った男。その夫が

苦しみに耐えているのに、自分だけ楽をして死を選ぶことなどできない。一度は折れてしまった心を

奮い立たせ、どれだけ酷い仕打ちを受けようとも耐えてみせるのだと心に決めた。

 それに、友人達は絶対に大丈夫だと、根拠はないが間違いないと言い聞かせる。いや、根拠ならば

十分すぎるほどにあった。

 言葉の意味は分からないが、オナホの英雄と呼ばれているマーカス。どれだけ攻撃を受けようと、

恋人を傍に置いた彼が前進を止めるはずがない。マーカスとはそんな男なのだ。

 そんな屈強な拳闘士をサポートする先輩魔導士のミルフィ。どれだけ苦しい状況でも知識と魔法で

道を切り開く彼女なら、きっと逆転の機会を窺っているに違いない。

 その二人に加えて、本人は不本意だろうが、ボンテージ剣士と怖れられる女剣士ルゥ。魔剣を手に

どんな敵にも勇猛果敢に戦う彼女が、このまま諦めて全てを投げ出すとは思えない。

自分を助けると微笑んでくれた友人達と拷問に耐えている夫を信じて、メアリは祝賀会に参加する

貴族達の前でステファノの暴挙を暴けば逆転できると考えた。そのためにも今はステファノに従って

堪え忍ぶ時なのだと、自分はまだ快楽責めにも耐えているのだと思っていた。

 少なくとも調教が始まったばかりの数日までは、メアリはまだ機会があると信じていた。

 

 信じていた──

 

 

 連日連夜の媚薬樽漬けで体の芯まですっかり浸透しきった淫毒に発情を無理強いされて、ようやく

意識が戻りかけてきた途端に尻孔から脳奥まで突き抜ける狂おしい愉悦にメアリは目を覚ました。

「ああッ…かはッ…!?」

 ベッドの上で弓なりに仰け反り、息を吐くことしかできない口をパクパクさせる。

 眠っている間も淫夢の中でステファノに犯され続け、乾くことを許されない無毛の恥丘に花開いた

鮮やかな桃色の花弁から垂れ続ける牝蜜でビチャビチャになったシーツを歪めて、鎮まることのない

子宮の疼きに全身を燃やされて悶え狂うことがメアリにとって毎朝の日課になっていた。

「くああッ! あッ、あひッ…きひいいッ! ひああんッ!」

 もはや必要ないと枷を解かれた左手で乳房を掴んで母乳を迸らせ、淫裂に突き立てた右手の指先で

媚肉を掻き毟る自慰にアへ狂う喘ぎ声が朝っぱらから響き渡る。

「ふひッ…ひいんッ! イクぅ、イきますぅうッ!!」

 イクことはできた。全身性感帯の体はどこを触れても感じてしまい、特に敏感な部分を刺激すれば

簡単に絶頂を迎えることができるのだ。

 ただし、どれだけ達しても、どれだけ意識を飛ばしても満足することはできなかった。媚薬漬けで

徹底的に改造された体が貪欲に刺激を求め、快楽を我慢することを許してもらえないメアリは延々と

終わることのない欲求に藻掻き苦しむことしかできない。

「助けてぇ、助けてくださいませぇ…フリッひぃああッ!?」

 愛しい男の名前を呼ぼうとした瞬間、メアリの体を凄まじい電流が暴れ回って意識を焼く。尻孔に

ずっぽりと填まったバイブが、メアリの声に呼応したようにグネグネと振動して緩い腸液でヌトつく

狭苦しい腸壁を攪拌する。

 蟲による洗脳の代わりに尻孔を穿つバイブで言葉を禁止し、メアリの頭から本当の夫を追い出して

夫の存在を書き換えようとする尻孔責め。乱暴に無機質な体をうねらせて腸襞を伸ばし、直腸粘膜で

地震を起こしたバイブの振動に、

「ごめんなさぁいッ! ごめんなさいッ、ステファノ様ぁあッ!」

 まるで頭を掴まれて振り回されるような揺さ振りに苦しみながら、メアリは発することを許された

唯一の名前を泣きながら口にした。すると、今までベッドごと揺らしていたバイブが大人しくなり、

今度は優しくうねって感じさせる動きに変化する。

「んふッ…ふぅんッ! ふひぃい、あひぃい…」

 本来は排泄器官でしかない粘膜の筒が掻き回され、ゆさゆさと尻を振らされる心地よさにメアリは

蕩けた顔つきで喜びの喘ぎを漏らしてしまう。

 ただ快楽を押しつけて次から次へと絶頂を押しつける拷問ではなく、愛しい相手に使われるような

快感で尻を犯してもらえる幸せ。一度でもフリッツの名前を口に出してしまえば、この悦楽は瞬時に

メアリを悶絶地獄に叩き込む破滅の振動を始めるのだ。これもステファノの思惑であり、メアリから

愛しい男の名前を奪う調教のひとつであった。

「あッ…はッ、はひッ…」

 イキ過ぎて口の中が乾き、粘ついた唾液が気色悪い。言いようのない喉の渇きに飲み物がないかと

メアリは潤んだ瞳で周りを見て、枕元にクリスタルグラスで蓋をされた水入れを見つけた。尻の中で

うねり続けるバイブに悶えながら体を起こし、どうにかグラスに手を伸ばすと中身を確認することも

忘れて瓶の口から直接に喉を潤そうとして、

「んぶッ、ふぶッ…んぶぶッ」

 ゴクゴクと喉を鳴らして飲み下した液体は予想以上に粘つき、ねっとりと口に絡みつく。それでも

喉を潤そうと両手で瓶を持つと、顎を上げて一気に飲み干していく。瓶を逆さまにしたせいで口元を

溢れ落ちる液体はドロリとしていて、奇妙なえぐさと強い苦味を口に残した。味のほうはお世辞にも

美味しいとは言えないはずだったのだが、何故かメアリはそれがとても美味しくて堪らなくなって、

極上の甘露をゼリーにしようとして失敗したものだろうかと思ってしまった。液体を飲んでいる間も

メアリは腰を震わせ、繰り返す緩い絶頂に意識を染められている。

「ぷふッ…」

 空になった瓶を放り、癒やされない乾きに戸惑いながら息を吐く。

 ふと鼻についた臭いに首を傾げる。そして唐突に自分が何を飲んだのかに気づいて、

「うぐッ、ふぐうッ」

 右手で口を押さえて低い呻き声を漏らすが、喉を落ちた液体を吐き出すことはできない。代わりに

口から溢れる青竹の臭いが鼻腔を擽り、涙を溢れさせる目に映った瓶にこびりついていた白濁色。

 メアリが美味しいと感じて飲み干したのは、水入れ瓶いっぱいに貯められていた濃い精液。そして

それが誰の物であるかを理解するのは早く、必死に吐き出そうとしても涙を溢れさせるだけだった。

 

 パンッパンッパンッ

 

 ゆったりした拍手の音。慌ててメアリが体を起こすと、いつの間にそこに居たのか、ステファノが

壁に背を預けてニヤニヤと笑っている姿があった。

「あッ…はッ? ステファノ様ぁ?」

 あれほど嫌悪していたはずの名前がスラスラと唇を離れ、同時に直腸をうねるバイブも嬉々として

攪拌する振動を強めていく。愛し合う行為を尻に受けているのだと錯覚させられて、メアリは嫌がる

素振りもみせることなくステファノの傍に歩み寄る。

 ふらふらとステファノの前まで辿り着くと、当然のように目の前で跪いてニッコリと微笑み、

「あ、ステファノ様ぁ。私の寝室にようこそおいでくださいましたぁ」

 歓迎の言葉など言いたくないはずなのに、意識に反してすらすらと言葉が心地よい響きを奏でる。

「うむ。今日も我が妻を愛でてやろうと思ってな。嬉しかろう?」

「ありがとうございますぅ。ステファノ様に愛して頂けるなど身に余る光栄でございますぅ」

 ニヤつくステファノの足下に傅き、床に三つ指を突いて上目遣い。一週間以上に及ぶ調教の成果は

メアリの精神を蝕んでいて、すっかりとパブロフの犬のように擦り込まれていた。輝きの失せた瞳で

愛すべき夫──そう感じた瞬間にメアリは軽く首を傾げたが、何を間違っているのかを思い出すことも

できなかった。

 目の前にいるのは紛れもなくメアリが唯一愛している男で、正式な夫婦になるためのお披露目会が

待ち遠しくて堪らない相手。ざんばらに伸ばした黒髪を朝日に輝かせ、いつからか吸うことを止めた

トレードマークの咥え煙草がないのは少し寂しいが、メアリが愛して止まない男なのだ。

 名前を呼ぼうとして僅かに戸惑ってしまう。尻孔のバイブで苦しんでいた時に呼ぼうとした名前は

ステファノであっただろうか、思い出そうとしても浮かぶのはステファノという名前だけ。同時に、

何か忘れてはいけないことがあったはずなのに忘れている感覚が意識に痼りを残すが、ステファノが

目の前にいるのに必要ないだろうと、メアリは考えることを止めた。

 

 すでにメアリは壊れていた。

 憎むべき相手を愛しい夫と思い込んで、その姿さえ本来とは違う姿を見ていた。目の前にいる男は

黒髪ではなく薄い緑色に輝く銀髪で、鍛えてはいるが屈強とは言えない体のラインに豪奢なローブを

着込んでいる。パーツの何一つ見てもメアリが愛しているフリッツと似ても似つかないステファノが

今ではフリッツとなり、呼び名だけが変わっている最悪の状況にメアリは落ち込んでいた。

 それはバラバラに砕け散った心の破片を繋ぎ止めようとして、これ以上は精神が崩壊しないように

脳の防衛本能が働いた結果なのだが、それほどまでにメアリを翻弄し続けた淫虐の調教劇が、凄惨を

極めていたというしかない。度重なる媚薬漬けに重度の脳障害を患い、終わることのない絶頂地獄に

意思を打ち砕かれ、快楽で縛られたメアリはステファノの操り人形に成り下がっている。

 

 

 そんなことも露知らず、ステファノは跪くメアリに二度三度と頷く。未だに夫とは口にしないが、

それ以外の部分に関しては十分に満足いくほどの壊れ具合に笑みが止まらない。

「それではメアリに朝食を与えなくてはな?」

 壁から背を離して仁王立ちになると、メアリを見下しながら腰を突き出す。すると、言葉の意味を

理解したメアリは、ステファノの好意に額を床につけて、

「はぁい。本日もメアリに朝食を出して頂いたことを感謝いたしますぅ」

 言うなりステファノの腰にしがみつき、膨らんでいる股間に顔を押しつけて頬ずりする。頬を突く

堅い感触に恍惚しているメアリは、膨らみに沿って唇を上に滑らせてからベルトに噛みついて器用に

外していく。そのままボタンを弾いてファスナーも唇で下ろすと、

「あッ…はああ…」

 下着の上端から反り返った先端を見せている剛直に釘付けの目が鈍い輝きを放ち、ムワッと広がる

雄の精臭に鼻腔を犯されて恍惚の度合いが増していく。もはやアへ顔そのもので開いた唇から舌先を

伸ばすと、そこで動きを止めてステファノの表情を窺う。

「フハハッ! ちゃんとお預けができたようだな」

 餌を前にした犬のように待っているメアリの変わり果てた姿を嘲笑い、ステファノは自分で下着を

ずらして逞しく勃起した剛直を剥き出しにした。ブルンと跳ねた怒張でペチペチと左右の頬を交互に

打ちながら焦らし、先端が鼻先を掠る度にメアリが欲しがって唇を震わせるのを楽しむと、

「よぉし、好きなだけがっつくがいい」

「ひゃいいッ! いただきましゅッ! いただきますぅう!!」

 待ち望んだお許しの言葉にメアリはすぐさま反応して、唇を大きく開いて亀頭を頬張った。金属を

思わせる堅さの赤黒い先端を口に招き入れると雁首の裏側を唇で締めつけ、唾液を溜め込んだ口腔で

洗うようにジュルジュルと音を立てる。頬を窄めて口腔粘膜を密着させながら、脳内変換された夫を

喜ばせるために咥えただけでメアリは腰をくねらせた。

「くッ…」

 唾液でぬるんだ唇が亀頭の付け根をホールドし、裏筋とエラ張った雁首の溝を舌先がなぞる刺激が

気持ちよくて、堪らずにステファノが短い呻き声を漏らしてしまう。メアリ以外にも数多くの女達を

抱いてきたステファノだが、自分で仕込んだとはいえ調教の完成度には目を見張った。

 みっともないアヒル顔で亀頭をモゴモゴさせながら鼻を鳴らし、雁首のくびれに舌先をくねらせて

丁寧に舐めていくお掃除フェラに没頭するメアリも、ステファノが腰をビクつかせて耐えているのが

嬉しくて堪らないといった様子で頭を揺さ振る。

「んぶッ! んぶううッ…」

「どうした、頬張っただけで満足なのか? 与えてやったのだから、しっかりと味わうがいい」

 媚薬漬けの肉体改造で口の中まで敏感な性感帯になったメアリを見下し、腰を左右に振って口腔を

ゴリゴリッと掻き混ぜる。秘裂と尻孔に続いて第三の性器と化した口腔はメアリの新たな弱点として

機能しており、しゃぶりついた刺激は挿入された時と変わらない快感でメアリを責めてしまう。

「んむうッ、んぶッ! ふうぅんッ、ふッ、ふううッ…」

 秘裂が愛蜜を溢れさせるように唇の端を涎まみれにしながら、愛しい男のモノだと思い込んでいる

剛直を丹念に扱いていく。フリッツを相手に覚えたぎこちない唇奉仕も今では男を枯れさせるための

テクニックを身につけていて、ステファノも油断するとすぐにでも射精してしまいそうなのを堪えて

眉をひそめている。

 ジュルッ! チュポッチュポッ、ンジュッ、ジュルルッ…ジュルゥウッ!

 唾液を泡立てる激しいフェラチオの音が響き、まだ亀頭を喜ばせているだけだというのに先走りが

ビュクビュクと溢れているのを美味しそうに受け取って喉を潤す。

「おおッ! いいぞ、その調子でしっかりと夫の味を覚え込め。お前の夫は私なのだからな」

 腰が抜けるような凄まじい刺激を受け、壁に背をついたステファノが低い声で呻いた。その言葉に

メアリはコクンと頷き、頭を左右に振りながら肉竿を飲み込んでいく。きつく閉じた唇の輪で肉竿を

扱いていくと、開いた喉奥に亀頭を滑り込ませて根元まで頬張る。蛇が餌を丸呑みにするように唇が

しっかりと根元に食いつき、剛直の太さと長さに喉を突かれて嘔吐きそうになっても舌の腹で裏筋を

擦りつける刺激も混ぜて剛直を味わうのに必死な表情。ジュルルッと思い切り吸引すると痩けた頬に

深々とフェラえくぼを浮かべ、豪快に頭を前後するピストンとバキュームで剛直を摺り下ろす。

「うッ…くうッ、ご褒美だッ! 私のザーメンが大好きなメアリにたっぷり飲ませてやるッ!」

 奉仕に負けたステファノがメアリの頭を鷲掴み、下腹に引き寄せて剛直を喉に突き立てると、

 ビュルッ! ビュルルルッ! ドクッドクッドクッ…

 勃起の根元を膨らませた精液の瘤が肉竿を持ち上がって鈴口で爆発した。喉を突く痛みと苦しさに

メアリは眉をしかめるが、その刺激すら快感になっているのかングングと喉を鳴らしている。

「んぶッ!? ふぶうううッ!!」

 喉奥めがけてぶちまけられた白濁に、メアリは目を白黒させて必死に喉を鳴らした。プリプリした

半固形のゼリーと粘っこいゲルの混ざった食感が口腔にドロリと広がり、歪んだ味覚で極上の甘露を

味わっていく。ドプドプとしつこく射精を続ける人外の勢いを受ける精飲で達し、尻孔を穿っている

バイブの振動で達し、ステファノの性奴と墜ちたメアリは根元を食い絞めたままで一滴残らず白濁を

飲み干してニンマリと笑みを浮かべた。

 長い射精が終わった達成感にステファノが深い息を吐くと、メアリは根元を食い千切らんばかりに

唇を締める。そのままググッと絞り上げて肉竿を扱きながら吐き出していき、鈴口にキスするような

タッチで吸いついて剛直に残った精液の残滓まで飲み込み、

「お、おいしゅうございましたぁ…」

 濃厚な白濁のクラッシュゼリーで腹を満たし、それでも物足りないと痺れる子宮の疼きにメアリは

牝蜜を垂れ流しながらステファノを見つめた。その視線が何を意味しているか、メアリの初めてさえ

逃してしまったが、それでも目の前でメアリが見せる痴態にステファノはニヤつきが収まらない。

美しく育ったメアリを自分の物にすることで欲望を満足できた喜びと、ウィリアムと親族に対する

長年の溜飲を下げることができた愉快さを考えれば当然だろう。

 徹底的にメアリを狂わせて花嫁に、この場合は雌豚の肉便器妻とでも呼んだほうがいいだろうか、

そこまで貶めてしまうためにもステファノは毎日が楽しくて仕方がない。

「メアリ。お前は何だ?」

 低く響く声。その声にメアリの背筋がゾクゾクと痺れあがり、

「うう…ああ…?」

 言葉の意味が分からなくて呻きを漏らす。口に出すのは容易いはずの言葉を未だに吐けないのは、

メアリに残された心の些細な抵抗。それがいつまで続くのか、マーカスという駒を失ったのは痛いが

それでも疑う余地のない勝利に酔っているステファノはメアリの抵抗を受け入れた。

「まだ頑張るか。まあいいだろう」

 息を吐いて逸る気持ちを抑えてから、メアリの肩を軽く蹴って転がらせる。自分が与える快楽から

逃げることができないメアリが無意識の抵抗をいつまで続けられるのか、ゲームを楽しむのも一興と

余裕の笑みを浮かべてローブを脱ぎ捨てる。

「床に這いつくばってケツを突き出すんだ」

「ああっ、はぁい! 四つん這いでしゅねぇ?」

 愛しい男と錯覚した相手の命令に、メアリは素早く床に両手をついて四つん這いになった。両手は

肘を落として乳房を床につけ、高く突きだした尻をクネクネと揺すって男を誘う。

「こ、これでいいでしゅか、フリッツ様ぁ! 私ぃ、メアリはフリッツ様の妻ですぅ!」

 ダラリと伸ばした舌から涎を垂らして、ハメられることをねだるメアリが口にした言葉。無意識に

吐き出した名前にも気づいておらず、背後にいるステファノに早く早くと尻を振り乱している。

 しかし、フリッツの名前を出したことで尻孔のバイブが再び地震を起こしてしまい、

「ああッ、あひッ! ひぎぃいッ? お尻ぃッ、お尻がぁあッ!!」

 前後不覚の尻孔責めにメアリの意識がブツブツと断ち切られていく。高々と突き出した尻を激しく

振り回して悶絶し、変態的な絶頂を押しつけるだけの無慈悲なバイブに我が物顔で直腸を支配された

メアリは逃げることもできない。メアリをアナルアクメ狂いに叩き落としていく首振りと攪拌運動で

腹の中をバイブがシェイクしまくれば、メアリの頭はそれしか考えられず、

「あぐうッ? らめぇえッ、お尻ッ、おひり狂ううッ! ひぎいいいッ!!」

「ほう…、そんなにそれがいいのか?」

「ふええッ? 私はフリッツ様のでしょう? もう我慢できないんですぅ…」

「メアリを恥ずかしいとこをフリッツ様ので苛めてッ、いっぱい証をくだしゃいませぇ!!」

 肩越しに背後を見つめると、愛しいフリッツの姿を映した瞳に輝きが戻っていく。そこに居るのが

ステファノであることを見ていない蒼色の瞳を輝かせてハヒハヒと身悶えながら、ここに来て初めて

自分から腰を振って繋がることをおねだりする姿を惜しげもなく見せつける。

悪夢の調教など初めからなかったかのように夫を求めても、その眼差しが狂気に冒されているのを

見逃すほどステファノは愚かではなかった。なるほどと一人頷いて、

「流石に不愉快か…いや、まあ良かろう」

 自分以外の名前を口にして剛直を欲しがるメアリに苛立ちを抑え込んで、ステファノはフリフリと

振られている豊満な尻を鷲掴みにして指先を食い込ませる。

「ほぅら、くれてやるぞ!」

 憎々しげに囁き、濡れそぼつ媚肉の入口めがけて先走りを迸らせる亀頭を押しつけると、

「んはあああッ! ひゃひッ、ひゃあんッ! んはッ、入ってぇ、入ってますぅうッ!」

 体中の血液が集まっているかと思うほどガチガチに固まった太くて長い肉棒が一気に突き入って、

締まりの良い膣道を子宮口まで抉り込まれる圧迫感にメアリは泣き叫ぶ。あまりの太さにメリメリと

押し広げられる膣肉が圧力に逆らって剛直を締めつけ、膣肉の全てで味わう剛直にメアリは浅ましく

腰を戦慄かせてグイグイと押しつけていく。直腸粘膜を掻き回すバイブとステファノに膣壁との壁を

挟まれる形で前後の肉穴を抉り回される慣れない快感。同時に二人から犯されているような倒錯感は

更にメアリを狂わせていき、文字通り前後不覚にの危険信号を発する絶頂にトリップさせられる。

「んあああッ! しゅごッ、しゅごいのぉ! フリッツ様ぁ、フリッツ様ぁあッ!」

貫かれただけで全身がバラバラになりそうなほどの危険な絶頂に追いやられて、一瞬にして意識が

愉悦の果てまで吹き飛ばされた。幻のフリッツに遠慮は無用とイキ狂いの蕩け顔で喘ぎ、ねっとりと

絡みつく膣壁で万力のように締めながら、締まりの良さとは正反対にだらしなく溢れる本気の牝蜜を

辺り一面に迸らせる。

 気持ちいいという言葉では表しきれない破滅の快感。艶めく喘ぎ声をあげ続ける唇からダラダラと

涎を垂らし、剛直を咥え込んだ秘裂から牝蜜を噴き溢し、メアリは全く動くことができない。動けば

今以上の快楽で喜ぶことができるだろうが、動こうとした僅かな筋肉の伸縮で頭の中が快感の衝撃で

揺さ振られてしまう。

「フリッツ様ぁ、お願いいたしましゅッ! メアリに情けをくださいッ!」

「情けか…?」

「んふうううッ!! あへッ、へあああッ!?」

 淫乱で被虐を喜ぶ本性を晒した牝奴隷の雄叫び。耳障りな名前を叫び続けるメアリにウンザリした

ステファノが腰をグイグイと突き上げると、本気汁まみれの膣天井を掻き毟った刺激にみっともない

ガニ股になったメアリの腰が跳ねた。動いてしまえば後は貪るだけで、ステファノが動きを止めても

メアリは淫乱な腰振りを止めようとしない。

 夫を果てさせるためだけにうねりをあげる膣襞がキュンキュンと収縮し、極太の剛直を咥え込んで

食い千切ろうとする締めつけがステファノの怒りに火をつける。ステファノが犯している時も確かに

剛直を食い絞める膣襞の蠢きは極上のものだと感じたが、忌々しい男の名前を叫びながらの結合だと

食いつきだけではなく射精に導こうとするうねりの激しさにここまで違うものなのかと我慢できない

怒りが芽生えて、腰を打ちつけるピストンも乱暴になっていく。

「いい加減にしろ、メアリッ!」

 ガツンガツンと子宮口を抉り込み、同時に細かい襞が密集した膣壁の一番敏感な部分を毟りながら

メアリを腰を引きつける。

「貴様は私だけ見ていればいいのだッ! 現実を見ろ、貴様が喜んでいる相手が誰か見せてやるッ!」

 怒声をあげてステファノがピストンを早めると、メアリの体を抱え上げて備え付けの姿見の前まで

力強い足取りで歩いて行く。一歩進む度にGスポットを貫きながら子宮口を蹂躙し、ユッサユッサと

メアリの体重を利用した下からの突き上げで頭の奥まで衝撃を響かせる。貴族の矜持で多少の加減を

していたのが調子に乗せたと、もはや情け容赦なくメアリの心を砕く一撃を見舞う。

「どこの誰にでも腰を振る雌豚を妻にしてやるというのだ。もっと感謝してもらおうかッ!」

「ううッ、ああッ? フリッツ様ぁ、一体何を仰ってぇ…」

「その名を呼ぶなと言っているッ!」

 焼け爛れた媚肉をハメ倒して、意識を飛ばしても続けざまに先端をぶつける子宮口の連続ノックで

起こしてはイカせ続ける。フリッツという単語をメアリの頭から完全に消し去り、いつでもどこでも

自分の肉棒を欲しがるようにハメっぱなしのセックス漬けをメインしようなどと考えながら、

「自分の姿をよく見るがいい! 貴様の夫は私であり、フリッツとかいう冒険者ではないぞッ!」

 壁に貼られた巨大な姿見にメアリを晒して怒声を浴びせる。

「あ…ひぃいッ?」

 言われるままにメアリは姿見に目をやり、そこに映っている自分に今更ながらの羞恥心が芽生えて

頬を朱に染めた。シースルーの胸元は母乳でびしょ濡れになって、ただでさえ透けているのに乳房に

貼りついてくっきりと乳首の勃起を際立たせていた。胸元から視線を下にすると、穴開きショーツで

丸出しの秘裂が肉厚の怒張で串刺しにされ、激しい抜き差しに合わせて肉の花弁が歪みながら牝蜜を

噴き散らしている卑猥さが映っている。

「よく見るんだ。雌豚のメアリが誰にペニスをハメてもらってるか、その目でしかと見ろッ!」

 そう言ってメアリを姿見に押しつけると、立ちバックで下腹を打ちつけていく。姿見に押しつけた

メアリに逃げ場を与えず、ひたすら絶頂に登りつめさせるピストンでパシンッパシンッと大きな尻を

爆ぜさせる。肉棒で肉壺を突き込みながら下腹でバイブを押し込み、両穴同時に抉り続ける。

 グボッヌボッ! ニュブッニュボボッ、ジュボッジュブッ! ニュボッニュボッニュボッ!

 怒りを露わにした声と共にメアリの中で逞しさを増した剛直で柔肉を抉り、バイブで尻孔を苛めて

犯していく腰振りに力が入る。抱える必要がなくなった腰から離した右手で頭を掴むと、グイグイと

姿見に顔を押しつけて鏡の中にいるメアリにキスさせながら、視線を誘導して背後にいる自分の姿を

見つめさせて、

「ああッ? ちが…う…?」

 鏡に映っているステファノの姿に困惑するメアリの嗚咽。背後にいるのは黒髪で逞しい男なのに、

目の前にあるのは銀髪の別人で、唐突に今の状況がメアリの頭をクリアにしてしまう。

「あッ、やあッ! こんな…違いますぅ、何でッ、何でぇッ?」

 慌てて後ろを向くと、今までずっとフリッツだと思っていた姿がステファノに変わって、メアリは

自分が喜んで唇奉仕したことも繋がることをおねだりしたことも不義不貞だったと気づかされる。

 今もなお腰を打ちつけられてフリッツ専用の場所を犯されて、尻孔の変態アクメまで味あわされる

状況から逃げようと腰を揺さ振ってみるが、姿見とステファノでサンドイッチになった体はビクとも

動かすことができない。それどころか、ようやく状況を理解して拒絶を見せるメアリに残虐な笑みを

浮かべたステファノが腰振りを早め、砕いた心が戻ったことを驚きながらも美しいモノを壊していく

快感を得たがる加虐心を満足させようと、

「そうだ! 今までお前が愛していたのは私なのだぞ。分かったならもっと私を喜ばせないかッ!」

 自分こそメアリの夫だと主張して、グイッと腰を上げて亀頭の先で強引に子宮口をこじ開ける。

 ブビュッ! ビュルルッ、ビュッ! ビュビュビュッ!

 子宮に亀頭を填め込み、子宮口の裏をエラでがっちり固定したと同時に精液を注ぎ込む。二度目の

射精でも濃さも粘つきも変わらないドロドロの白濁ゼリーを噴き出すと、常人離れした大量の射精で

握り拳ほどの大きさしかない子宮を満たすまで垂れ流していく。一度では足りないと、射精の余韻に

耽る間もなくガツガツと腰を細かく振って、子宮を捕まえたまま肉竿を膣肉で扱かせては二度三度と

回数を重ねていく射精でたっぷりと白濁を注ぎ込んでいく。

「イヤッ、イヤぁああッ! 抜いてくださいませぇ、中に出さないでくださいませぇッ!」

「何を嫌がることがあるか。メアリは私の妻なのだから種付けくらい当然だろうが」

「違いますッ! 私はフリッツ様の妻でぇ、ステファノ様は叔父様ですぅう」

「下らんことを言うな。貴様が何と言おうと私の妻であることは変わりないのだ。私を困らせるなら

考えねばならんぞ?」

 予想通りの拒絶に苛立ちよりも征服感が勝ち、ステファノはゴポゴポと白濁の水面が揺れる子宮を

自分のものにする射精の快感に酔っていた。

 メアリを捕らえてから毎日欠かさずに子宮を精液漬けでパンクさせているが、妊娠させないように

避妊薬をこっそりと投与している。理由は単純で、今までの経験から妊娠させることで心を壊すのは

つまらなく感じ、徹底して人格を崩壊させる調教のほうがメアリを自分の所有物にするだけでなく、

恨んで止まないウィリアムやフリッツに報復できるという陰湿な考えからだ。メアリを肉便器にして

性処理ができ、自分の妻にするための調教で美しいモノを壊す楽しみができ、恨みまで晴らすことが

できるとなれば一石二鳥ではなく一石三鳥である。

当然のことながらメアリは自分が避妊薬を使われているとは思ってもいないために、妊娠の恐怖で

顔面蒼白になって怯えている。その様子が手に取るように分かり、ステファノはわざとらしく言葉を

選びながら耳朶にしゃぶりついた。

「これで妊娠したとなれば晴れて私の妻としての立場も固まるな? 妊娠を知ったフリッツとやらが

どんな顔をするだろうか。いっそのこと、私達の愛し合う姿でも見せつけてやってもいいか」

「そうだな。貴様の態度次第では、あの男も友人達も開放してやってもいいんだぞ?」

 続けた言葉は守るつもりなど微塵もない。だが、メアリを苦しめるには効果的だろう。その言葉に

反応を示したメアリが疼きに耐えながら考え込むが、どちらとも決めきれずに震えるばかりで。

「ほッ、本当ですかぁ?」

「態度次第と言っただろう? 本心から私の妻となり、私を喜ばせることができればだがな」

「でもッ、その…」

「元はと言えば貴様が家を出たせいだろう。おかげで関係もない冒険者を巻き込んでしまった」

 明らかな責任転嫁でメアリを責めると、たっぷりと飲み込ませた白濁を子宮口が漏らさないように

ゆっくりと剛直を引き抜く。秘唇を離れた亀頭が糸引かせた精液の残滓が途切れ、子宮口を閉じても

漏れてしまう白濁が時間差でジワジワと滲み出る。

 牝蜜と白濁に塗れてグチャグチャと花弁が蠢く感触に、メアリは本気で妊娠してしまったのかもと

絶望しきった表情で項垂れてついに、

「か、考えさせてくださいませぇ…」

 拒絶し続けることができなくなって交渉のテーブルについてしまった。

 自分さえ認めてしまえばフリッツ様も友人達も助けてもらえる。自分が巻き込んだせいで友人達に

迷惑を掛けてしまったのだとネガティブな思考が離れなくなり、正気を失っていたとはいえ自分から

ステファノに体を求めてしまったことも拍車を掛けた。

 一度壊れてしまった心は、二度と元に戻すことはできない。どれだけ上手に罅を合わせてみても、

小さな傷を受けただけで無惨なほどガラガラと崩れてしまうほど繊細だ。

「ほう、やっと私の気持ちに答える気になったか」

「私がステファノ様の妻になれば、本当に皆様を助けて下さるのですね?」

「あまりしつこいと私の気が変わってしまうぞ。その代わり、条件を出させてもらおうか」

「条件…?」

 これまでメアリが受けた仕打ちを考えれば条件を受ける必要ないのではと思っても、ステファノが

機嫌を損ねるのは怖くて聞く姿勢で首を傾げる。

「時間は今日だけだ。本来ならば聞く必要のないメアリの願いを聞くのだから、それなりの見返りを

要求させてもらおうか」

「ど、どんな要求でしょうか…」

「鏡に手をついてケツを突き出した格好で、心を込めて言ってもらおうか。私、メアリは貴族の娘で

ありながら、誰にでもケツを差し出す淫乱な雌豚でした」

「今日一日考える時間を頂きました感謝の印に、穢れてしまったマンコですが愛しのステファノ様に

差し出させて下さいませ。考えている間ずっとセックス漬けにして下さいませ…とな?」

「そんな…」

「イヤならいいのだぞ? 貴族の娘に手を出したフリッツとかいう男を処刑するしかないがな」

 メアリが一番大切に思っているらしい男の処遇をネタに、ステファノは飽くまでも大人の対応だと

冷たい目で見下した表情。一切の拒否を許さないと強い眼光をメアリに向けると、観念したメアリは

仕方なくステファノに背を向けて鏡に両手をついて大きく息を吐いた。すでに身柄を抑えられている

夫と友人達のことを思えば従うしかないと尻を突き出して、

「わ、私…メアリはぁ、貴族の身でありながら…誰にでもケツを振ってしまう淫乱な雌豚でしたぁ」

 フリッツにしてみせるようにいやらしく尻をくねらせてみせると、尻孔を弄ぶバイブと体をなぜる

空気の流れに身悶えながら言葉を吐き出す。あまりに屈辱的で、あまりに被虐心を責められる状況に

メアリはダメだと思っても荒い息を漏らしながら自滅を誘発させられる言葉を紡いでいく。

「今日一日ぃ、考える時間を頂きましたことを感謝ッ…する印としてぇ…」

「けがッ、穢れてしまったおマンコですがぁ、愛しのステファノ様に差し出させて下さいませぇ」

 口にした言葉を妄想して、ステファノの剛直によがり狂う姿が頭の中に映っていた。今さっきまで

ハメ倒されて注ぎ込まれ続けた白濁の感触に妄想が刺激されて、意識すればするほど媚薬漬けの体が

欲しがってしまうのを抑え込めなくなっていく。

「か、考えている間ずっとぉ、セックス漬けにして下さいませぇえッ!」

 命令された言葉を最後まで吐き出した途端、

「んほおおおおッ!? おちんぽきてるぅうッ! 何でぇえッ、どうしてぇえ?」

 突き出した尻を両手で掴まれて、ズブブッと一気に膣道の最奥まで突き刺さった刺激に、メアリは

悦楽に狂った奇声を発しながら思い切り達してしまった。

「メアリの願いでは仕方ないな。今日一日ハメ倒して私のペニスなしではいられなくしてやるから、

その間にどうするかを存分に考えるのだぞ?」

 愚かにも懇願の台詞を吐いたメアリの尻に爪を立て、左右の弾力を揉みしだきながら、

 ジュブッ、ジュボボッ! ニュッボグッチュ! ニュッボグッチュ! ゴチュッ、ゴチュンッ!

 散々犯されて爛れてもキツキツのままの膣道を掻き毟る極悪なピストンに、けたたましい破裂音と

尻を叩く快音が部屋の中を響き渡る。牝蜜と白濁のミックスジュースが秘裂を弾け、柔らかい粘膜を

削ぎ落とす勢いで掻き毟りながらメアリを淫虐の地獄に突き落とした。

「んぎいいいッ! ひぎッ、いひいぃいッ! 何でッ、何でぇえッ!?」

「愛しいメアリがケツを振って挑発してくれたのだ。私も全身全霊で応えねばなるまい」

 言うだけでいいのだと甘い考えを、また確認し忘れたメアリに叩きつけられる極限の快楽。媚薬に

汚染された体を壊滅的な快感と激痛が突き抜けて、ただでさえ敏感な上に感度がおかしくなっている

膣襞で脳神経を破壊しかねない絶頂に追いやられていく。

「ちがッ! 違いましゅうッ! やめてぇ、おまんこ壊れるッ、おまんこ狂うぅうッ!」

 心が砕けても責め苦に耐えようとしていたメアリが歓びのアへ顔を浮かべると、ビクンビクンッと

体を震わせながら淫語混じりの悲鳴を喚き散らして、

「もうやめてぇえッ! イかせないでぇえッ! 溺れちゃうのッ、うああッ、うあああッ!!」

「壊れればいい、狂えばいい。私のペニスでセックス漬けにして、私だけの妻にしてやる」

「しょんなッ、約束がちがいましゅッ! 考えッ、ひいいいんッ!」

「約束は守っているぞ? 考えたいなら考えるがいい。ただし、メアリがセックス漬けにして欲しいと

おねだししたから、私はそれに応えてやっているのだ」

「どうだ、私のペニスは! どうだ、私のザーメンはッ! メアリが望めばいつでもくれてやるぞ?」

 まさかここまで容易く罠に嵌まるとは思っていなかったが、棚からぼた餅的に手にしたチャンスを

利用してステファノはメアリをセックス漬けの奴隷に作り替える。太さはそれなりだが堅さも長さも

人並み外れた怒張で二十四時間丸ごと犯してやれば、媚薬樽漬けで完全に全身くまなく汚染しきった

今なら自分のペニス以外を忘れさせることもできるだろうと、

 ブジュッ、ブジュジュッ!  グボッグボッグボッグボッ! ズンッズンッズンッズンッ!

 強く激しく腰を跳ねあげて突き込む角度を変えながら、一切の優しさを排除した絶頂の強制だけに

特化した肉壺の征服。全身の神経が快楽中枢に直結したメアリには残酷な肉棒ハメを楽しみ、絶頂を

絶頂で塗り潰して休む間も与えない。怒張を填め込み、引き抜き、精液を注ぎ、一連の動作を何度も

続けて膣襞の皺一本一本に白濁を擦り込んで、フリッツ専用だった場所を自分専用にしていく。

「フハハッ! 許して欲しいか?」

 何をとは言わずにメアリの右足を持ち上げ、突き込む角度を大きく変えて執拗に膣壁を抉り込む。

「ひゃいッ! もッ、許してくだしゃいッ! イクの苦しいッ、死んじゃうッ、死んじゃううッ!」

「ならば、ステファノ様愛してます、いつでもどこでも犯して下さいと言えば許してやろう?」

 快楽の打ち上げ花火が頭の中で爆発して真っ白にさせる衝撃に、メアリの心は虫の息を通り越して

瀕死状態まで追い込まれていく。これ以上イキ狂えば、脳障害が危険なレベルに達して大事な記憶を

押し潰してしまう。体力も理性も奪われ、催眠状態の意識に言葉を刷り込まれて、言えば許されると

先程の罠さえ覚えておらずに、

「ひゃいッ! ステファノしゃまぁ、愛してましゅッ! いちゅでもどこでも犯してくだしゃいッ!」

「もっとだ。覚え込むまで何度でも叫べッ!」

「ステファノさまッ、愛してましゅうッ! いつでもどこれも犯してくりゃしゃいいッ!」

  ステファノをフリッツと思い込む心の鎧も崩れ去り、何も考えることができない頭はステファノが

命じるままに言葉を繰り返す。言葉の意味も理解できていないのに頭の中に擦り込まれ、歪まされた

理性はそれが事実であるのだと錯覚する破滅の罠に捕らわれる。

「いいぞ、メアリ。許してやる。貴様が彼奴に処女を捧げたことも、私の妻になることも許してやる」

「これから一生、ステファノ様専用の雌豚肉便器として愛してやろう。どうだ? 嬉しかろう!」

 メアリの防衛本能をひとつ崩したことにステファノは嬉々として腰を打ち据え、宣言させた通りに

今日一日を使ってメアリをハメ狂いに調教していく。

 今度こそ自分のモノを欲しがって尻を振るメアリを駅弁で抱え上げると、子宮を精液タンクにして

花嫁を穢していく心地よさにステファノの高笑いが鳴り響いた。翌朝の奉仕訓練まで、ただひたすら

メアリを愛するという名目で調教する今日の時間はまだはじまったばかりだった──